歌い手いろいろ短編集

# 天月　月が綺麗ですね ページ3

「わたあめいかがですかー！」


「おみくじ、引いていきませんかー！」


　...相変わらず、騒がしいな。


天「賑やかだねー、懐かしいな」


貴「うん。もう、何年ぶりだろうね」


　私は今、幼馴染みの天月と、久しぶりに地元のお祭りに来ている。


　昔からあったけど、まだやっていたことに驚いた。


貴「あ、もうこんな時間。天月、花火見に行こうよ」


天「あ、うん。そだね」


　小さい頃に見つけた、花火を見るときの小さなスペース。


　祭りの会場から少し奥にあるから、あんまり人が来ないんだよね。


天「うわー、懐かしいなー」


貴「天月、さっきからそればっかりじゃん(笑)」


天「えー。だって、思い出さない？


　昔よくここで二人で花火見てたなーって」


貴「うん。思い出す。すっごい綺麗だったよね」


　今でも鮮明に、あのときの記憶がよみがえってくる。


　忘れられるはずない。


ﾋｭｰ...ﾄﾞｰﾝｯ...！(花火)


貴「、わぁ...」


天「...きれい」


貴「うん」


　昔と変わらない景色。


　二人で見つけた場所で、二人で花火を見上げて。


　この関係を、壊したくないなって思った。





天「っあー！楽しかった！」


貴「ふふっ、そーだね」


　ふと、空を見上げると、月が綺麗に夜空を照らしていた。


天「、ねえA」


貴「なに？」


天「...月が、綺麗だね」


　それは...自惚れても、いいんですか？


貴「...ばか。...ずっと前から、月は綺麗だったよ」


　このときの私は、この言葉が貴方に届いていたなんて


　それで結婚までしちゃうなんて


　知るよしもなかった。



ーーーー
なんで最初に夏祭り書いたかって？



なんか書きたかったからですはあい(白目)

月が綺麗ですね→貴方を愛しています
ずっと前から月は綺麗だったよ→ずっと前から貴方を愛していたよ

♭ まふまふ 雨音→←♭そらる 暖かいね。

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