繋いだ手のひら(yt*in) (ページ3)

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その夜がきっかけでいのちゃんが俺を男として意識してくれるようになって、

なんやかんやありましたが、最近やっと恋人同士になれた訳です。

自分で言うのも何ですが、

俺、めちゃくちゃいのちゃん大好きで、

もう可愛がりたくて、べたべたに甘やかしたくて仕方ないのだけれど、

実は俺より３つも年上の彼を甘やかそうにも、上手くはぐらかされたり、

照れて拒否られたり、なかなかうまくいかなくて、

付き合うようになる前も、俺の将来とか、世間の目とかを気にするような人だから、

ふたりきりの時ですら弱みを見せてくれないので、

恋人としてはそこがちょっぴり寂しいです。

「はぁ～…うまくいかないもんだなぁ～…」

「裕翔、独り言でかいね」

「独り言じゃないもん、悩み相談！」

「悩み……えっと、惚気話じゃないなら聞くけど…」

そう言って困ったように眉を下げるのは圭人。

今日は久しぶりの７会で、やまと知念は仕事で遅れてくるらしく、

先に合流した圭人と２人で一次会を開催中だ。

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