・夢主ちゃん ページ35
わがままでもなんでも言っていいから。
その言葉で心が軽くなった。
今の私の本心。
“会いたい”
その一言を言うのにどれだけ勇気を使ったかわからないし、多分声は震えていた。
だけど、渉はすぐこっちに着てくれて、
ほんとに渉がいなきゃダメなんだなって思う。
なんて事を考えてたら
ピンポーン
渉かな?
『…はーい、
ガチャッ
渉…!』
玄関を開けた瞬間抱きしめられた。
「A大丈夫か?」
って聞いてくれて。
『ん、、大丈夫だから、取り敢えず中入って。』
「ん。」
〜リビング〜
「ほんと大丈夫か?」
『大丈夫だよっ、私は全然!』
嘘。
ほんとは今に泣きそうなのに。
アンチコメが頭から離れないくせに。
昔とおんなじような感じで怖いって思ってるのに…。
「…ギュー!
大丈夫だから、大丈夫だから、俺には本当の姿だしていいからね?絶対Aの事嫌いにならないから、ね?ずっとAの側にいるから…」
そう言って、抱きしめながら背中を叩いてくれた。
その瞬間、なにか溢れてきて
『うっ…うう…うっくうっ!
怖かった…、また、、昔みたいになるっ、て思うと、、苦しくて…、ひっく、こわっくて…、
で、もっ誰にも言えなくてっ…怖い、のに、くるっ、しいのに、、うわぁぁぁ!』
渉の胸の中で子供のように泣きじゃくった。
その間も渉は引いた目で見る事もなく、ただただなにも言わず、背中を叩いてくれていた…。
そのリズムが本当に心地よくて、、安心して…
「…Aはなんでも溜め込みすぎ、一家の長女だからって我慢しすぎ、俺の前ではそういうの関係ないから…Aが在りたいようにいればいいから…な?
なにも気使わなくていいからな?
…今のうちに好きなだけ泣いていいから」
『うっ、うわぁぁぁ!
うっ…うぅ…』
疲れた…やばい眠い…。
夢の世界へ連れて行く前に
「これからは俺がちゃんと守るから…」
って声が聞こえた。
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あゆみ(プロフ) - ゆきこさん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね! (2018年3月11日 20時) (レス) id: ae5beeab76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - 凄く!ドキドキします!お気に入り登録しました! (2018年3月11日 16時) (レス) id: e5cd4b3def (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 黄色い猫さん» わぁぁ!ありがとうございます!!精一杯頑張りますね!w (2018年1月19日 20時) (レス) id: fce5cd8f03 (このIDを非表示/違反報告)
黄色い猫(プロフ) - 13位おめでとうございます!!これからも頑張ってください (2018年1月19日 20時) (レス) id: 775496283f (このIDを非表示/違反報告)
りヴぃおゅ - 次の小説を、できればで良いんですがユウチュウバーのすずしょうとと言う方々の物語を書いていただけたら嬉しいです!! (2017年12月31日 11時) (レス) id: a0ee473c59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2017年12月11日 0時