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Aside
私もそんな隼人に釣り合う人になりたい
A｢ねえ！｣
隼人を呼び止めた
A｢あのさ…私…どうして隼人に振られたの？｣
有馬｢え…ここで聞く､それ？｣
隼人は戸惑いながらも苦笑いしている
A｢うん｣
私はきっぱりと頷いた
前進するにはその理由を知らなくちゃ
有馬｢いや…俺ら全くそーいう雰囲気なかっただろ｣
こういう話はやっぱり苦手らしく､隼人が照れくさそうに頭をかく
かわいいなおい
有馬｢一緒にいても男友達のノリ…っつーか｣
ってことは…男友達ってことは…女として認識されてすらないじゃん！
A｢つまり100％眼中になし！？｣
ヘナヘナと座り込む
前進どころか後退した挙句崖から転がり落ちた気分
この谷底から這い上がるのは容易じゃない
とほほな感情がそのまま顔に出ていてしまっている私を見て隼人がたまらず笑い出す
A｢…そりゃそーでしょうよ…私なんて｣
いじけモードに入った私を憐れんでか
有馬｢Aもいいとこいっぱいあるっすよ｣
なんて隼人が言うもんだから…食い気味に立ち上がってしまう
有馬｢あ〜まず大雑把なところだろ？｣
は？ノートのことかな？
有馬｢あと彼女かよってくらい毎日の連絡が多いこと｣
いや嬉しいけど迷惑がってね？
有馬｢喋ってる時はうるさいのに前に出ると少しおとなしめになるとこ｣
一個もいいとこ無いじゃん！
A｢喧嘩売ってんのか！｣
むくれる私をいなして
有馬｢あとー｣
早血が急に真顔になる
有馬｢俺を信じてくれているとこ｣
それって黒板事件の…
A｢隼人…｣
無性に嬉しくなって隼人を笑顔で見つめる
他の子より心が近づけてるって思うのは私の独りよがり？
ねえ隼人…私本気で頑張っちゃうよ…？
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作者名：あやっち | 作成日時：2022年12月22日 17時
