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なんやかんやで、片付けは1日で済んだ。
小栗さんと山田さんに手伝ってもらい、大きな荷物は軽トラで持っていってもらえたし、両親の荷物は思ってたよりも少なかった。
がらんとした寝室には剛くんのパソコンとボストンバックが無造作に置かれていた。
ほんと、荷物少ないなあ。
旬「Aちゃんもご飯いこーよー。」
孝之「うん、俺もJKと飯食いたい。」
剛「無理強いは良くないけど、Aちゃんほんとに行かない？」
…流石にこの3人とご飯に行く勇気は私にはありません。
「また今度、誘ってください。今日は本当にありがとうございました！」
遅くならないからね、と頭を撫でる剛くんを見送り広くなった部屋を見渡す。
広くなった気がするだけなのかもしれない。
ガリガリとコーヒー豆を挽く音がやけに響いた。
お母さんほどではないが、私もそれなりに上手く淹れられるようにはなった。
習っといてよかったな。
苦手だったブラックコーヒもいつのまにか飲めるようになったし、きっとこのがらんとした家にもそのうち馴染むだろう。
書斎に入ると、まだそこにお父さんがいるような気もした。
普段だったら自室で進める作業を、なんとなく書斎で。
パソコンを開いて、描きかけのプロットを眺める。
あ、そういえば剛くんにまだ言ってなかったっけ。
もしかしたら、知ってるのかな。
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デビューは2011年。
2年前、高校一年生の夏。
秋山 A
ペンネーム aki
職業 小説家
2011年 デビュー作『きっと君になる』
性別のない世界線で10歳の誕生日に性別を選ぶことができる。また、選ばないこともできる。男か女か、どちらを選ぶかで将来が変わる。そんな世界で、どちらも選ばなかった二人と二人の周りのおはなし。
直木賞・芥川賞W受賞
史上初の最年少W受賞
2011年 『きっと君になる』映画化
主演 向井理 北川景子
高良健吾 芦田愛菜 長谷川博己 黒木瞳
人気俳優の強気な起用によって映画は大ヒット。年間興行収入1位に。
原作者 akiのプロフィールが一切メディア露出されなかったのも大きな話題となった。
性別すらも、いまだ定かとなっていない。
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なつ(プロフ) - これは泣きますって悲しすぎます、応援させていただきます頑張ってください！ (2021年5月10日 3時) (
レス) id: 39b211e520 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - はじめまして、お尋ねしたいことがあります。父方のおじいちゃん、おばあちゃんは広島から来てますが岐阜に帰ったのは母方のおじいちゃん、おばあちゃんでしょうか？ (2021年3月15日 4時) (レス) id: bdbd506a34 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ - はじめまして！このお話すっごく好きです！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: 422e882b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sei | 作成日時：2021年2月23日 21時
