吸血姫は眠りを知らない11 ページ12
ライトはAの突然の行動に目を丸くしたが、直ぐに食えない笑みを浮かべる。
昔は純粋な笑みを浮かべてたのに......この変わりよう。コーデリアめが、
そんな怒れる心情をおくびにも出さず、Aはライトのもちもち肌を堪能する。
「油断してないかって聞いたよね？」
「うん、したよ」
「油断なんか出来るわけないでしょ」
「ね、姉さん......？」
予想外の反応だったようで、ライトは酷く狼狽える。そこに昔のライトの面影を見たAはシリアス展開だった事をすっかり忘れライトへの愛のままに口を動かした。
「ライトの可愛さに引き寄せられた奴に誘拐されないか気が気じゃないもの！油断なんかしてたら、ライトがどこぞの変態に美味しく頂かれちゃう！」
ふんすっと、闘牛のような形相のAは不審者よりも不審者を極めているのではないだろうか。
意表突かれたかのように目を丸くしたライトは小さく息を吐いた。
「ほんと、姉さんってとことん掴めない人だよね」
「へ？」
「ボクが振り回したいのに、いつの間にか振り回されてるのはボクの方」
「えっ、私ジャイアントスイングなんてしてないよ！？」
「じゃいあんと......？」
ライトの本気で困った時の表情を見たAは、金輪際へたにボケはかまさないと誓う。
その後、弟達が次々にAを口説いたが、尽く返り討ちあった。順位を決めるのに苦戦していたAだったが、『姉様の圧倒的勝利ですね』というレイジの言葉に満場一致で頷いたため、Aが毎朝共に寝たい者を寝室から掻っ攫うということに落ち着いた。
その日の朝、小生意気なアヤトを抱き枕にしながら寝たいという欲求に襲われたAはアヤトの部屋まで瞬間移動した。
「やっと来やがったか、姉さん」
部屋に着いた途端、腕を組みながら自信満々にこちらを見据えるアヤトが居た。組んである腕は小刻みにプルプルと震えている。
もしかして、私にこの台詞を言いたくてずっとこのポーズで待ってたの......？
「愛してる！私の可愛い弟！！」
アヤトの謙虚さに思わず抱きついてしまう。この展開は想定していなかったのか一瞬表情を崩したアヤトだったが、バレないように表情を元の自信満々なものに変えた。
まって、この子可愛過ぎる！！どうしよう、キャパオーバーだよ！！
「ね、姉さん！？」
鼻血を出さまいとしたAは、チラチラとこちらを伺うアヤトの可愛さにトドメを刺され意識を失った。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ディアラバのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月17日 21時) (
レス) @page7 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: 2d9e53b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
*SSU* - つ・づ・き・が・た・の・し・み♪ (2020年4月28日 10時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆた - つづき楽しみにしてます！ (2020年3月8日 10時) (レス) id: 6c85c6c733 (このIDを非表示/違反報告)
神 - わぁー！ 返信ありがとうございます。応援しています！ (2019年10月10日 21時) (レス) id: 090390c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年5月15日 19時
