私は……【青葉城西】 (ページ25)

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( ＾ω＾)

国見 side

「荷物持ちますよ。そういえば、練習抜けられると思って」

そう言い訳して、A先輩と買い出しに行く。

先輩は、国見くんらしいねと笑っていた。

……先輩といたかったって言ったらどんな反応するかな。
気になるけど、先輩からしたら話すようになって間もない後輩だし、引かれるか、まともに取られないかのどちらかだろう。

先輩のことは、初日から気になっていた。
美人だなーっていうのが、第一印象。不躾かなとも思うけど、ずっと見ていたいと思った。
でも波切が来て、先輩はマスクをつけちゃったから、その願いは叶わなくて。
さらに体育館に来なくなったから、顔を合わせることすらできなくなった。藁人形でも作ろうかと思ったよね。作らなかったけど。

だから、本当に波切は嫌い。
先輩が頑張ったものを自分がやったって言って。先輩を追い詰めて。

誰もいない体育館で、泣いてたのも知ってる。
好きだって気づいたのも、そのとき。

部員が来る前に来て、準備して。手柄を取られても、何も言わずに1人で全部溜め込んで。
何度、もっと頼ってくださいって、思ったか。
……流石に認知されてないと思ったから話しかけなかったけど。

その後色々あって帰ってきてくれた。先輩たちとの仲良しぶりには妬けるけど、まぁ、1年の付き合いがあるから仕方ない。
あと、認知はされてた。
それなら話しかければ良かったって思ったけど、もう遅い。

だから、2人きりは、初めてだ。戻るまでの時間で、どこまで仲良くなれるか。あわよくば、惚れてくれないかなーなんて考えていたら、あっという間に買い出しは終わり、校門の近くまで来ていた。

え、早くない？まだなにも話せてないんだけど。
思わず足を止める。

『あれ、国見くん、どうした？なんか忘れてたっけ？』

振り向いて先輩が言う。

「……そう、ですね。個人的なものなんですけど」

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キリが悪いですが、字数の関係で次行きます。