─いらない記憶─【ジャン】 (ページ34)

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Aside

アニが幽閉されているという地下まで来た。

『なんで着いてくるんですか？』

「ここは誰か1人上官が居ないと入れねぇ」

『·····なるほど』

最悪だ·····よりによってリヴァイ兵長だとは。

「ここだ」

『·····アニ、』

そこに居たのは氷？か何かで囲まれているアニだった
どこか悲しそうで、辛そうでこっちまで苦しくなってくる

でもアニが·····。

女型の巨人·····
つまりリヴァイ班の人たちを殺した元凶なんだね──。

「こいつはトロスト区で暴れ回ってたくさんの民間人を殺した。エレンが躊躇したせいでだ」

『アニ·····だって辛かったはずです』

「は？·····お前巨人を庇うのか？」

『そういうことではなく、民間人、つまり人を殺すのはかなりの精神力と判断力が問われます。アニにはその力があった、ただそれだけです』

「そりゃお前···大事な人だからそう思えるんだろ。俺はこいつの事ただの巨人、無垢の巨人と何も変わらねぇよ」

『·····知性があるならなんで無垢は無いんでしょうね、不思議です』

「俺たちはまだ巨人について無知なだけだ」

そうだ·····。
今回の件もきっと人間が巨人に対して無知すぎるからこんな結果になってしまった。

硬質化と呼ばれるものさえ分かっていればエレンだって·····。

リヴァイ班の皆さんだって·····。

『！リヴァイ兵長·····エレンは』

「安心しろミカサがついてる」

『·····ではリヴァイ班の墓に連れてってください』

「は？·····」

『その後·····姉の墓もついでに』

地上に姉の墓はあると言われた。
母はその事が納得出来ずに無理やり外に出た。

ありったけの金を使って何とか生活はできてたけど墓にたどり着く前に巨人が門を壊した────。

待っててお姉ちゃん