─いらない記憶─【ジャン】 (ページ4)

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『·····巨人』

そこで見たのは壁よりも大きな巨人だった。

私はその時悟った·····。

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『ああ、こいつが人類の敵なんだ』

.

って·····感情の無い私が初めて少し悟りを起こした瞬間だったと思う。

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『····ここまでが私が兵団になろうとした理由だけど』

クリスタ「·····辛かったんだね」

『·····それは人類のやることだと思ってる』

ユミル「あんたも苦労したんだな」

『いやだから···((』

アニ「その気が無いにしろ、その事を思ったあんたは充分立派だよ」

『···そうだね、ありがとう』

私はこの訓練兵になってから喜びと感謝を少しづつだが、表に出すことが出来るようになった。

それはほぼ────────。

『アニ···行こう』

「うん」

アニと·····。

『ジャン···ここの立体機動のやり方分からない』

「珍しいな·····どれだ？」

ジャンのお陰だと思ってる。

.

.

「私とAはなんか似てる···人と関わるのが苦手なの？」

『·····そういう訳じゃなくて自分が何考えてるのか自分でも分からないから分かっちゃったら怖くて』

「、同じ」

『え？アニも？！·····初めてだよそんなの分かってくれた人』

アニは会って話した時からすぐに打ち解けられた。

それはきっとありのままの自分をアニは分かって自分と同じ立場で見ることの出来る

優しい人だからだと思う。