─いらない記憶─【ジャン】 (ページ26)

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Aside

あれから２時間後
みんなが帰って少し落ち着いた───。

「·····」

『·····兵長』

「なんだ」

『すいません···つい』

「ああ·····構わない。そうされても仕方ないと思ってた」

『私自身が1番嫌いな行動をしてしまった、感情に任せて暴力をすることはあってはならない』

「·····してしまった訳だがな」

『·····貴方のせいですけどね。謝ってもらってもないです』

「すまない·····俺があの時あいつらを信じたから···選択を間違えたから死んだ、巨人に食われた」

『·····は？』

「俺はあの時、イザベルとファーランに任せて単独行動をしてしまった·····選択を間違えた」

兵長が、、殺した訳では無い？
全てはあの巨人のせい·····だと言うのか、

『じゃあ·····なんで貴方は生き残ってるの』

「あの時からアイツらのために巨人と戦うために成り上がった···とでも言っておく」

『何故それをさっき言わなかったの····』

「すまない」

『·····悪いけど敬意を払うつもりもないし、謝っても許せない·····それは分かって欲しい、です』

「ああ、構わない」

私は感情に任せて暴力を振るう·····最低最悪な母みたいなことをしてしまった。
自分にこんな力があるとは思わなかった。

はじめてあの時怒りを感じた気がする────。

にしても兵長の言うことは本当なのだろうか。
私も頭が限界だ、姉がいた事、その姉と一緒にいたリヴァイ兵長、、、その事実から逃げていた自分。

.

混乱しないわけが無いか─────。