No.34 ページ34
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そんなわけで、マスタングさんの部屋までの足取りと気持ちは非常に重たいものだった。
『Roy Mustang』と彫られたネームプレートが扉横の壁にかかった部屋を見つけた私たちは、その場に立ち止まった。
ｸﾞﾚｲｼｱ「大丈夫よ。」
グレイシアさんは、不安と緊張を隠せない私に優しく声をかけると、そのまま扉に手を伸ばした。
-----コンコン
グレイシアさんは扉をノックして静かに開いた。
ｸﾞﾚｲｼｱ「こんにちは。」
中に入ると、三人の軍人さんがいて、それぞれ笑顔で挨拶をしてくれた。
そのうちの一人の、眼鏡をかけた黒髪の小柄な男性が笑顔で駆け寄ってきた。
「グレイシアさん！こんにちは！」
ｸﾞﾚｲｼｱ「フュリーさん。お久しぶり。」
フュリーと呼ばれる男性は、私を見ると少し困惑した顔を見せた。
ﾌｭﾘｰ「あの…この子は…？」
ｸﾞﾚｲｼｱ「え、ああ…その………マスタングさんに用があってね。」
グレイシアさんが言いよどんだのを、どう取り違えたのか、フュリーさんはみるみる青ざめて言った。
ﾌｭﾘｰ「も、もしかして大佐………こんな幼い子にまで手を…！？！？」
フュリーさんの勘違いに、慌ててグレイシアさんは否定する。
ｸﾞﾚｲｼｱ「や、やだ…！誤解よ！彼女は訳あって、いま一緒に住んでいるの。」
ﾌｭﾘｰ「そう…ですか…。」
フュリーさんは、ホッと息をついたが、それでもまだ疑わしいと、まじまじと私を見た。
A「Aです。よろしくお願いします。」
私が挨拶をすると、彼はすぐに笑顔になり、自己紹介とほか二人の軍人さんを紹介してくれた。
ﾌｭﾘｰ「僕は、ケイン・フュリー。それと、あちらの人たちは、ハイマンス・ブレダ少尉に、ヴァトー・ファルマン准尉だよ。」
ﾌﾞﾚﾀﾞ「よろしくな。」
ﾌｧﾙﾏﾝ「どうぞよろしく。」
作業の手を止め、笑顔で挨拶してくれた二人に、私はペコッと頭を下げた。
フュリーさんに、ブレダさん、そしてファルマンさん、皆とても良い人そうだ。
ｸﾞﾚｲｼｱ「あの…それで、マスタングさんは？」
グレイシアさんの言葉に、フュリーさんは思い出したように声を上げた。
ﾌｭﾘｰ「ああ！大佐は奥の部屋でお待ちです。エルリック兄弟もいますよ。」
エルリック兄弟…！
よかった…グレイシアさんが言ったとおりだ。
ﾌｭﾘｰ「どうぞ、こちらへ。」
フュリーさんが奥の部屋へと案内してくれようとしたその時、その部屋の扉が開いた。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
