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今年の受験者達は多い。1次試験官曰く1489人だそうだ。なので1次試験は300人にするため殴り合いになる。ルールは簡単。5人倒し、その番号札を試験官に持っていくだ。
「いいか?オレがあの扉の奥に入ってドアを閉めたら試験スタートだ」
その言葉にキルアを除く受験者達はいつでも戦えるよう構える。試験官がバタンとドアを閉めた瞬間、
『ウオオオオオ』
雄叫びを上げて走った。…………走ったのだが
ドゴドスゴンゴス
「楽勝♪」
念能力を手に入れたキルアにとって余裕な試験だった。調子に乗って5人以上を倒していく。中にはなぜかヨークシンシティでお世話になったゼパイルもいた。
「おっちゃんも来てたんだ?」
「え?あ?」
受験者達がバタバタ倒れていく中で気軽に話しかけられたせいかゼパイルはどう言えば悩む。
「今年受かるのは俺だけだよ」
ドゴ
「グフ!?」
そう言ってキルアはゼパイルも気絶させた。
(半分くらいいったかなー?)
キルアがそう思った時だった。
ぞく…
「!!?」
寒気が襲った。
ドゴ
「ぐ!」
ビスケから習った堅で防ぐキルア。攻撃を仕掛けた人物を見て驚いた。
(アズミと似てる?)
年齢は少し上。長髪無表情の少年だが服装がアズミと似ている。ぶかぶかの袖とズボンじゃなかったら本当にそっくりだったのだ。
(刀は持ってねーな。でも念が使えている。)
キルアは試しに攻撃を仕掛ける。しかしだ。
ふわ…
(消えた!?)
消えたと思ったら違う場所にいた。そこを攻撃するとまた消える。
(技もアズミ…いやそれ以上だ。てことはこいつは同門か!)
キルアは確認するために少年に叫ぶ、
「お前霞の呼吸か!?」
手刀がキルアの首、ギリギリで止まる。
「え?」
無表情だった少年の目に光が点った。
「今、今なんて?何言ったの?」
「え?……霞の呼吸」
興味津々に聞いてくる彼に驚きつつも答えるキルア。
「霞……う、痛」
少年は頭を押さえて痛がった。
「な、なんだあいつ」
「でもチャンスじゃね?」
まだ残っていた受験生たちが少年に攻撃を仕掛けようとした。
「させるか」
ドゴゴスゴン
キルアは残りの受験生全員を倒した。
「あ―――お前何人倒した?」
「…………………5人?」
「何だよその間は!!」
とりあえず彼も1次試験は合格なので2人は番号札を回収し始める。
「お前物覚え悪いんだな」
回収しながらキルアは少年に話しかける。
「僕の頭には霞がかかってる。それのせいですぐに忘れてしまうんだ」
(記憶障害か?)
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ゆずぽんず(プロフ) - AYAAYAさん» やったー!!愛しのむいくんだー!!AYAAYA有り難う御座いますぅー!! (2020年6月21日 10時) (レス) id: 0c01c07142 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 由亜さん» 由亜さん!お望み通り出しました!! (2020年6月20日 15時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 由亜さん» フフフフフフ( ̄▽ ̄) (2020年6月6日 14時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
由亜(プロフ) - めっちゃめちゃ面白いです!HUNTER×HUNTERも鬼滅も大好きなんですぐ読み進めてしまいました〜!このとき、鬼滅の世界戦って、どうなってるんでしょう?他の鬼滅キャラも出てきたらなお良いですね〜!! (2020年6月5日 22時) (レス) id: 649b5b4eec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AYAAYA | 作成日時:2020年5月29日 11時