2-どこに行こう ページ4
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𝑆𝑢𝑔𝑢𝑟𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
うーん、今日のレストランはどこにしようか。
行きつけの所か、それとも新鮮さを求めて行ったことない所か......
...迷うな。
「おつかれサマンサ〜、傑」
「...あぁ、悟。
おつかれ」
「なになに、悩み事〜?
傑にしては珍しいじゃん」
職員室の自分の席で座って考えていると、授業が終わったのか悟が帰ってきた。
......あ、そうだ。
たまには悟に聞いてみるのもアリかもしれない。
美味しいお店を沢山知ってそうだし。
「...悟はこの近くに美味しいお店知ってるかい?」
「お店?
また急だね」
「ああ、これにはちゃんとした訳があってだな」
「あ、もう分かったから言わなくていいよー」
今朝あった出来事をちゃんと話そうとしたら、悟に遠慮された。
折角Aの可愛さを知れるチャンスだったのに。
まあまた次の機会でいいか。
「僕のオススメはね、○○○ってとこ」
「そこは和風なのか?
洋風?」
「洋風だよ。
料理も美味しいけど、ワインが人気なんだって」
「悟、飲んだのかい?」
「飲んでないよ。
評判」
ワインか......
最近忙しかったから、お酒も一緒に飲んでいないな。
ましてや、まともにゆっくり過ごす時間も少なかったし。
...うん、そこにしよう。
「ありがとう悟。
早速今日行ってくるよ」
「じゃあお土産なんかちょーだいね」
「気が向いたらね」
「えー?
絶対だってば」
悟の声を尻目に、私は軽い足取りで職員室を出た。
何も無い廊下で躓いた事は誰にも言わない。
(なんか凄い音したけど)
(え、そう?)
(躓いた時みたいな)
(私は聞こえなかったけど...)
(じゃ僕の聞き間違いか...)
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