9-ごめん※ ページ20
※9はifになります。本作では離反していない設定ですが、もしも原作通りだったら...というお話です。シリアス&バッドエンド注意
𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
「行ってくるよ」
『気をつけてね』
「...うん、」
私は、あの日。
傑をいつも通り任務に送り出した。
なんで、気づかなかったんだろう。
なんで、もっとちゃんと話をしなかったんだろう。
なんで、もっと見てあげなかったんだろう。
「...は?」
廊下に、悟の声が響く。
私は、何も声を出せなかった。
「何度も言わせるな。
傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた」
「聞こえてますよ。
だから “は?” つったんだ」
悟が夜蛾先生を追い詰める。
いつもの余裕は、いつの間にかどこかに消えていた。
「...傑の実家は、既にもぬけの殻だった。
ただ、血痕と残穢から恐らく両親も手にかけている」
『っ、そんな、』
「んなわけねぇだろ!!」
あの傑が、そんな事するわけない。
あんなに優しかった傑が、そんな事。
「おい、Aもなんか言えよ!!」
『っ、ぁ、』
「悟、やめなさい」
「でも!!」
「悟。
俺も......何が何だか分からんのだ」
「—————っ!!」
夜蛾先生が、手を顔に当てて俯く。
それを見て、悟は一筋...いや、二筋も三筋も汗を流す。
......はやく、どこかに消えてしまいたかった。
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