検索窓
今日:6 hit、昨日:51 hit、合計:384,409 hit

9-ごめん※ ページ20

※9はifになります。本作では離反していない設定ですが、もしも原作通りだったら...というお話です。シリアス&バッドエンド注意




𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒









「行ってくるよ」


『気をつけてね』


「...うん、」









私は、あの日。


傑をいつも通り任務に送り出した。




なんで、気づかなかったんだろう。


なんで、もっとちゃんと話をしなかったんだろう。


なんで、もっと見てあげなかったんだろう。









「...は?」









廊下に、悟の声が響く。


私は、何も声を出せなかった。









「何度も言わせるな。

 傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた」


「聞こえてますよ。

 だから “は?” つったんだ」









悟が夜蛾先生を追い詰める。


いつもの余裕は、いつの間にかどこかに消えていた。









「...傑の実家は、既にもぬけの殻だった。

 ただ、血痕と残穢から恐らく両親も手にかけている」


『っ、そんな、』


「んなわけねぇだろ!!」









あの傑が、そんな事するわけない。


あんなに優しかった傑が、そんな事。









「おい、Aもなんか言えよ!!」


『っ、ぁ、』


「悟、やめなさい」


「でも!!」


「悟。

 俺も......何が何だか分からんのだ」


「—————っ!!」









夜蛾先生が、手を顔に当てて俯く。


それを見て、悟は一筋...いや、二筋も三筋も汗を流す。




......はやく、どこかに消えてしまいたかった。




.

9-ごめん※→←8-恐怖



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (305 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
933人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃけむすび | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月24日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。