義兄妹35日目 ページ37
ウィー←分かりにくすぎる自動ドアの音
ふぅ。やっぱりスタバの中は涼しくて居心地がいいわぁ。
なんか私おばあちゃんみたいなこと言ってるね。
スタバの中は今は夏休みだからか平日にもかかわらず結構混んでいる。
久しぶりにゆっくりスタバのカフェラテを堪能しようとカウンター(?)に並ぶと、なんかめちゃくちゃ声がかすれた女の人が注文していた。
「カ”フェ”ラ”テ”ひ”と”つ”く”だ”さ”い”。ン"ッン"ン"ッ」
いやすごいなww
風邪ひいてるのかな。
店員「ご注文はいかがですか?」
ぅおっ
『え、あ、カフェラテ1つください』
店員「かしこまりました。」
あぶな、ぼーっとしてた。
店員「お待たせしました。」
『あ、ありがとうございます。』
店員さんからカフェラテを受け取ると、席を探す。
う〜ん、やっぱり混んでるなぁ。
「あ”、席"な”い”の”?隣"どう”ぞ”」
聞き覚えのある掠れた声がして振り返ると、さっき見かけたお姉さん?がいた。
『え、あ、ありがとうございます。』
『………』
「………」
沈黙きまずっ
「ン"ッン"ッゲホッゴホッ」
…そういえばこの人、さっきからずっと席してるなぁ。声も枯れてるみたいだし。
あっ!
あることに気づいた私は急いでバッグの中を探る。
え〜と、確かここに…
『あ、あの!』
突然呼びかけられた声がれお姉さん(勝手に命名)は、ビクッとして、何やら作業していたパソコンから顔を上げる。
『えっと、よかったらどうぞ。』
そっと差し出した私の手のひらの上には…
『のど飴です。』
すると声がれお姉さんはおやつを貰った子犬のようにぱっと目を輝かせた。
え、かわよ←
さっきもこんな顔見た気がする。
「(*- -)(*_ _)ペコリ」
声枯れお姉さんはもはや声が出ないのか、声は出さずに手を合わせてペコペコとお辞儀する。
背は私より高いけど、小動物みたいで可愛い人だなぁ
受け取ったのど飴の袋をペリッと開けて琥珀色の飴玉を口に放り込むお姉さん。
はちみつ味だったかな。
苦手じゃないといいけど。
ゴリッ
『!?』
「ゴリッゴリッ(๑´ㅂ`๑)」
…あ、噛む派なのね、びっくりした。
「ゴックン ありがとう!助かったよ!」
無事最後まで噛み終えたお姉さんはくるりと振り返って満面の笑みでお礼を言った。
え、めちゃくちゃカワボなんですけど。
「いやぁ〜。声使う仕事なせいかしょっちゅう声枯れるんだよね〜。」
は、はぁ…
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ゆん - この物語?夢小説?のなかがめちゃめちゃカオスで面白いですw (10月19日 9時) (レス) @page43 id: 2431247bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - あと夢主さんのセリフがめちゃ毎回おもろいですw (10月19日 8時) (レス) @page21 id: 2431247bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - バブルのお風呂は面白いですw (10月19日 8時) (レス) @page21 id: 2431247bf4 (このIDを非表示/違反報告)
立花紬(プロフ) - 和望さん» アーヤ…いいですよね…(は?)知っている方がたくさんいらっしゃって嬉しいです(*^^) (2022年9月12日 2時) (レス) id: 47b2f8adee (このIDを非表示/違反報告)
和望(プロフ) - アーヤ!?うわ・・・良いですね・・・ (2022年9月8日 18時) (レス) @page7 id: d0f6226b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立花紬 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/2102213/)
作成日時:2021年9月29日 23時