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十二話 ページ13

太宰side

五「治、君はこの部屋ね〜」

私はどうやら悠仁くんの隣らしい。

太「おぉ〜!床の見える部屋は久しぶりだよ〜!!」

虎「え、どんな部屋なの、逆に。」

伏「てかなんでまた近くなんだよ…」

太「良いじゃないか!賑やかで。」

此処は呪術高専の学生寮。私達は其処に住まわして貰える事になったのだ。

太「にしても、Aの方は大丈夫なのだろうか…」

虎「太宰さんよりしっかりしてそうだけど、なんかあんの?」

太「悠仁くんナチュラルにひどい。

·····でもそうか。君達にはAは“しっかりしている”ように見えているのだね。」

伏「違うんですか?」

太「うーん…違う訳じゃないのだけれど……」

虎「けど…?」



“『私を、殺 して下さい』”


私はふと、昔の事を思い出した。

·····勝手に話したら怒るだろうな。

太「実は私と同じくらい片付けが苦手でね。私が片付けを手伝ってあげようかと思ったのだよ〜」

虎「え、それ太宰さんが行っても意味ないんじゃないの…?」

太「そうとも言うね。」

虎「いやダメじゃん!」

太「あっははは!」

済まないね、悠仁くん。今は未だ話す心算も、バレる心算も無いよ。
此れはA、君が伝えたい時に伝えるんだ。

─────────一方その頃。

夢side

釘「Aさーん!Aさんの部屋、こっちです!」

『あッ…う、うん!有難う。』

聞いてない。
でも今更云えない……!

釘「?どうかしましたか?」

『い、否、何でもない。大丈夫!』







太宰さんと部屋が違うのが嫌、だなんて……!


『ち、因みに男子寮って何処…?』

釘「隣ですけど、なんで?」

善かったーーーー!其れなら未だ、多分、耐えられ、る、筈…

『ぁ、否、単純に疑問だっただけ!うん!』

釘「ふーん?」

よし!バレてない!凄く疑いの眼を向けられているけど!




今の会話から推測できる通り、元の世界では太宰さんと同じ部屋に住んでいた。え?何でかって?


·····理由は簡単。




怖いんだ。







また、私が私じゃなくなるのが。

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MR - 虚式紫に飛ばされたのに、文才がある。。。つまり作者最強(最高) (2月12日 19時) (レス) id: 4014042a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Awoikamo | 作成日時:2023年12月11日 18時

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