4話 kz会議 ページ6
立花彩said
文芸部に行こうと、部室に向かって歩いていると、翼がやって来た。
部活の休憩中だったのか、バスケ部のユニフォームを着ていた。
翼は私の前で止まった。
「今日、kz会議あるって。忍の緊急収集らしい。」
忍が!?珍しい。何があったんだろう?
「どーせお宝がどーのこーのでしょ。ま、とにかく、秀明の休み時間にカフェテリア集合ね。」
何はともあれ、kz会議は嬉しいな!
「ふふっ、本当に嬉しそうな顔するよね。」
そりゃ嬉しいからだよ!
「そんじゃ、秀明で。」
−休み時間−
私は、大急ぎで階段をかけ上がって、もうゼエゼエハアハア。
急いでカフェテリアのドアを開けると、隅の方の目立たないテーブルに皆が集まっているのが見えた。やっぱり私が一番最後かあ。
「立花、こっち。」
忍に手招きされ、テーブルに近寄った。
全員が椅子に座ったのを確認して、若武が口を開いた。
「諸君。kz7会議を始める。」
上杉君がすぐに、
「セブン外せ。うぜえ。」
「なにおっ、やるか?バカ杉。」
「おう。やってやるっ!バカ武。」
そして、喧嘩勃発。
隣に座っている小塚君と、
「毎回毎回、よく飽きないよね。」
「うん、見習いたい位だよ。」
うん。本当にいつも通り。こういう時は黒木君が、
「ほらほら、リーダー若武。早く会議を進めて。」
やっぱり。そしたら、若武はリーダーと呼ばれて自分の役目を思い出したのか、すぐに椅子に座りなおる。
一方、上杉君は相手を失ったので、潔く席に戻った。
うん。言い子言い子。
「では、議題を持って来た、七鬼調査員から発表してもらう。七鬼、準備しといたか?」
忍は頷いて話出す。
「今日、うちのクラスに転校生が来た。立花と美門は知ってると思うけど、名前は月影かぐや。
あいつ、すっげえ怪しい。なんつってもほとんど気配がない。」
そうなんだ。忍でも感知出来なかったんだ。すごいな。
「それが気になって、今日の放課後、尾行してみた。勿論、気配を消して。
だが、あいつは俺に気付いて、追い払った。」
嘘。「初恋は知っている 砂原編」では、自衛隊でも気付かなかったのに。
「それで、あいつのこと調べて貰おうと思って。」
確かに。少し不思議な子だったなあ。
「じゃあ、今回の事件は『謎の少女事件』だ。黒木。そいつについて調べておけ。
七鬼は尾行を続けろ。とりあえず、明日までに結果を上げてこい。それでは諸君、解散。」
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ななな - この作品すごい面白いです…‼︎これからも更新頑張ってください‼︎ (5月1日 19時) (レス) id: 1bbeced387 (このIDを非表示/違反報告)
5 - この作品大好きになりました!更新、いつも待ってます! (2月7日 20時) (レス) id: 068a9ee721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクココア | 作成日時:2024年1月22日 23時