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咲櫻はすぐそこ……に? ページ16

「この辺りは神社の恩恵もあるからか影響が少ないわね」
「大丈夫そうかな?」
殺気の感じられない場所に、今まで真剣な顔を見せていた二人が、少し微笑みを見せる。ただ、嵐の前の静けさの様子に、ショコラが疑問に思ったことを問う。
「誰かいるかな……。早苗とか」
その質問にルーミミと霊夢はその答えを返す。
「いるのでは?(……いや、きっといない)」
「いるんじゃない? それよりあの花…………えっと、咲櫻だっけ? その蜜と肆葉を採りにいかなくちゃね」
真剣そうに答える二人に、サイファが別の場所に反応し、指を指した。
「何か浮き橋がありますね……。あ、あそこ!」
サイファが指差したその花は、色が消えることを恐れることが無いように、黄色い花弁を揺らしている。しかし、その言葉を発した途端、サイファの黒髪がさらに黒々と染まる。
「バーカ。本当はただの幻覚なんだよ」
その言葉を呟くと、また一気に元の赤みがかった黒髪へと変わる。ただ、その目まぐるしく変わる人格のような姿を霊夢達は確認出来ていない。
「……あ、咲櫻です」
「あー、咲櫻ねぇ……」
サイファの言葉に、霊夢は違和感を覚える。そして、リーネの言ったことがリピートされた。

__妖怪の山の天辺にあるよ。明け方の八時にとるといい。

「あれ、違くない?ここ頂上かしら?」
「時間は八時なのか?」
時間は定かではないが事実、ここは妖怪の山の頂上ではない。その二人の疑問に、サイファは先程の花が本当かを材料の書かれた布で確認する。
「あっれ? あ……本当だ……」
そしてまた雰囲気が変わり、今度は悔しげに呟いた。
「なに思い込み作戦失敗してんだ……!? さてはリーネか……?」
また自我が元に戻る。その傍らで霊夢が日時計を作って見た。その時間は、九時を示していた。
「八時に戻せないのか?」
残念そうになった二人だが、霊夢がハッとした。
「リーネ、結構前に“明け方の八時„って言ってたけど、夜でも採れるの?」
急に質問されたリーネが、少々驚く。そして、少し悩んでから言った。
「採れるのは採れる。けれど夜の八時だと反って白黒になりやすい環境になる」
「へぇ……。興味深い花だね」
リーネがそう答えると、ショコラはその花に感心した。
「うーん……。とりあえず守矢の方に向かうか……」
そう言った霊夢は歩みを進める。魔理沙達はその歩みについていった。

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設定タグ:暗薄野作品リンク , 二次創作 , 東方二次創作   
作品ジャンル:ファンタジー
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▽Ausuno*(プロフ) - ルーミミさん» 39! (2019年9月16日 12時) (レス) id: a9ebe6ea65 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミミ - 1000hitおめでとう。 (2019年9月15日 12時) (レス) id: daa6ef5d22 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - ここで会えてうれしい=> http://v.ht/chat-jp (2019年9月12日 0時) (レス) id: a28b0e814d (このIDを非表示/違反報告)
▽Ausuno*(プロフ) - りめいこさん» ありがとうございます! 励みになります! (2019年4月26日 16時) (レス) id: f5af6692ce (このIDを非表示/違反報告)
りめいこ - とても面白いです!!続き楽しみにしてますね、頑張ってください!! (2019年4月26日 16時) (レス) id: 79a39466c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:▽Ausuno* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ausuno04101/  
作成日時:2019年3月12日 18時

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