無表情さんはストレスがたまっているようです【今日から俺は!!】

三橋母に会ったようです ページ14

あれから教室に戻り、授業を受け…そして迎えた下校時間


「なぁ、ずっとその顔なの？」

「悪い？」

(「…変わってないなぁ…と」)

「なんか言った？」

「べっつにぃ〜⁇」

「…」


途中まで伊藤君と帰り、今は三橋君と私の二人っきりだ

お隣さんなため、いやでも組み合わせはこうなる
…別に嫌じゃないけど


「三橋君ってさ、アレなんだよね。今日からツッパ「すいませんでした」


なんとなく彼の態度がイラついて、彼の秘密をバラそうとする
態度の変わりようがすごいな…奥の手にしとこう


「あ、そういえば…伊藤君も今日からツッパリでしょ」

「あぁ。だから俺らは約束した…！」

「…？」

「互いの秘密を言わねえ…！と」

「お、おう」

「そして、今日から俺たちゃ相棒だ！…と」


芝居掛かったセリフで、私に言う
…対応に困る

一方で三橋君は「どうだ！」とでも言いたげなドヤ顔だ
私の反応に、期待という名の圧力をかけてやがる…


「わ〜カッコいい」

「だろ？」


もともと私が無表情だったのが功を奏したのか、棒読みでも気にしていないようだ
こういう時、便利なのか…覚えておこう

………というか、三橋君よ
「互いの秘密は言わねえ」って言ったのに、私に言っちゃってるじゃん…


「…あ、もう三橋君の家だ」

「んじゃ、また明日」

「またn「貴志ぃいいい！！あなた、何その子！！もう彼女出来たの！？」


私が「またね」と返そうとすると、大きな声に遮られてしまった

声のした方…三橋君の家の玄関の方を見ると、エプロン姿の女の人を発見する


「あ、いやその…「全く、転校初日でこんな可愛い子連れてくるかぁ…！」


…どうしようか。ここは手っ取り早く三橋君に否定してもらいところ

私は三橋君のお母さんらしき人から、三橋君へと目を移す
さぁ、気づけ…私の目が、「否定しろ」と言っていることに…！


「……コノコハカノジョジャアリマセン」

「なんでカタコトなの」

「うっせえ！黙ってろ！」

「なんで暴言吐かれなきゃいけないの」


お母さんに向かって否定してくれたかと思えば、その言葉はカタコトで
それに触れたら、怒られてしまった…私の扱いがひどい


「あら。そういうこと」


一方のお母さんは納得したように、頷いた
…親子にしかわからない、暗号みたいなやり取りがあったのか…


「どういう事だよ」


三橋君もわかってなかったのか

今日からスケバン、始めたようです→←屋上事変があったようです

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