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「ほら〜もう、擦らないの、赤くなるよ？」
「りょう、くん」
「ん〜？」
その、柔らかい声と。
困ったような笑顔と。
私の頬を挟む暖かい指と。
「どうしたの？あぁ、ほら、我慢しない我慢しない。いったん全部出し切っちゃいな」
そうしてその肩口にグイ、と引き寄せられて、抱きしめられて、その暖かい手で背中をさすられる。
「り、ょー、くん、…うぅ、」
「ふふ、今はいいから、思いっ切り泣いていいから」
ぎゅう、と包み込まれる暖かさに、安心しきってわんわんと泣く。
あの日のように。
しょうがないなぁ、と呟いた涼くんの声は、しょうがない、なんて言葉と裏腹に優しくて。
「落ち着いた？」
「…す、こし」
「どうしたの？…って、聞いてもいい？」
「あ、のね。さっき、作間くんに、もう好きでいるのやめるって、言ってきた」
「…うん。それで、悲しく、なっちゃったの？」
「ち、がくてっ！
涼くんに、ありがとうって、言いたかっただけなのに、あんな顔、させちゃったのが、悲しくてっ
や、役不足なんて、思ってない、
お節介だとも、思ってない、
涼くんにっ、側に、いてほしい」
わがままでごめんなさい。
涼くんの気持ちは愚か、自分の気持ちにも鈍感で、
どうして気付かなかったんだろう。
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京本ゆい(プロフ) - このお話、ほんとすきです！afterstoryも楽しみにしてます！ 次回作は3がいいです！ (2018年11月11日 10時) (
レス) id: fb3f28583b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ときめきまくりでした。面白かったです。 (2018年11月11日 8時) (レス) id: f6604b4d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠り姫 | 作成日時：2018年10月3日 21時
