月華の剣士 肆【鬼滅の刃】

194、起きなければ ページ45

杏寿郎が動き出すと、炭治郎の夢も動き出す……

起きなければ！

「起きないと…起きないと…ハア…ハア…」

炭治郎が苦しむ中、禰豆子が箱から飛び出した。

禰豆子は、現状を悟ると直ぐに炭治郎にしらすべく、炭治郎の羽織を引っ張った。

だが、中々起きる事がなく、禰豆子は、撫でてもらえないことが嫌だった。

だから、頭突きをするも、炭治郎の頭は固く泣いた禰豆子は、血を燃やした。

身体から炎が出て、起き続けているのに気づいた炭治郎は、

夢の中で終わりを告げる。

雪の中で、泣きながら家族に別れを告げ背を向けた。

行かないでと言われた……

でも、彼もいかなければ、ならない

そして、炭治郎の精神の核を壊しようとした少年は、無意識世界で素晴らしい世界を見た。

炭治郎は、そんなのは、知らず出口を探していると、

魘夢は、子供達の動きがおかしい事に気づく。


「手こずってるな……どうしたのかな」

「まだ誰の核も破壊できていないじゃないか……」

「まあ、時間稼ぎ出来ているから、いいけど………」

焦る炭治郎に彼の背後で2人の人物が彼に語り掛ける。

「炭治郎…刃を持て……」


「炭治郎君……斬るべきなのは……」

背では父、目の前では、悲しげに笑う
凛月の姿。
そして、凛月は、彼の首に触れる。

「さあ…炭治郎君………ここから出て……」

そして、彼は、夢での死が現実に戻る手立てだと知ると、

彼は凛月に言われるがまま、刀で自分の首を切り裂いた。

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