80、彼女がついた始めの嘘 ページ30
「あははッ……そうですね……それにしても、先生は、よく私に声をかけますね……入学式も……あの時も、訓練の時も……先生は、私の担任じゃないのに……」
彼女は、相澤にそう笑う。
「何処に行く気だ。まだ、退院じゃないだろう？」
「先生は、私の監視で来たんですか？」
「おいッ…お前、話を」
「聞いてますよ……」
彼女は、相澤の声に下を向き、彼女は、自身の隠してきた真実を語りだした。
「先生…全部出久から聞いたんでしょう？
だから、話しますけど………
私ね、出久に突き放されて、母に叫ばれて、周りにストレス解消のサンドバッグにされてたら
そのうちに……壊れちゃったんです。」
「何も感じなくなったんですよ？
でも、それが一番いい方法だと思ったんです。…
それでも、私には、夢があったんですよ…
出久がヒーローになって、勝っちゃんと、ライバルのように張り合うようになった時、そんな頑張ってヒーローをしている2人を見守る
1番のファンでいたかったッ
けど…………出来ないんです……」
涙を流し、彼女は、空を見上げる。
「出来ない？どういう事だ？」
眉間にシワを寄せる相澤
そんな彼に彼女は、辛そうにこう応える。
「出来るわけありません……
私は人と同じ時間が歩めないから、」
「……先生……私ね、これから、ある程度成熟したら成長が止まるんですって」
「！？」
「だから、全ての人間を突き放したんです…辛くなる前に……」
彼女の言葉に目を見開く相澤……
彼女は、泣きそうだった。酷く辛そうだった。
「誰が言ったんだ……」
それは、彼にとっても、恐らく周りにも衝撃的な事実だ。が、相澤は、冷静に彼女に聞かなければならない……それもヒーローとしての仕事だからだ。
「昔、私の個性を見たお医者さんが言ってたんです。」
そう彼女は、昔、個性について、1度だけ、
医者に聞いた事がある。
といっても…出久の検査がてら、ふと、自分の個性について質問をしただけだ。
単なる好奇心だった。
けど、現実は甘く無く彼女は、人の時間を歩めない事を知った。
けど、母には、何も無いと、平然を装ったんだ。その医者が母親に告げる前に、彼女は、
しっかりとした子の振りをして、医者と、2人きりの秘密にした。
でも、それすら意味なく…彼女は、母と兄に突き放されたのである。
「私は母に嘘をつきました。大丈夫……私の心配をしないでと、出久の心配をしてって言ったんです…」
「これが私がっ最初についた嘘の話です。」
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もーりーふぁんたじー - ﾝﾝﾝ……更新されてる！やった！←今更 (2020年3月26日 20時) (
レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - ヒトさん» ご指摘ありがとうございます！直しました (2020年1月14日 1時) (レス) id: bf43c261d4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒト - 峰田間違ってましたよ。 (2020年1月13日 21時) (レス) id: c05b5d2817 (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - と、思ってましたけど下に書いてありましたね、すみません (2020年1月13日 20時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - 更新楽しみにしてます！今さらですが、夢主ちゃんの名前、「愛白」ってなんて読むんですか？ (2020年1月13日 20時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KAT | 作成日時：2019年11月10日 3時
