105、地下室は苦手 ページ5
日が昇る頃、地下室に禰豆子を移した珠世は禰豆子の治療を終え、
外で待っていた、凜月と炭治郎を呼んだ。
「凜月様……炭治郎さん……どうぞ」
名を呼ばれ、下まで行こうと歩き出すと凜月は眉を下げた。
地下室……ね……嫌だった……あの場所を思い出すから…
炭治郎はすぐにその表情に気づき…
彼女の顔を見つめる。
「どうしました?」
だが、彼女は気にしてないと必死に隠した。。
「なんでもない………行こうか………」
ッ……地下室……窓のない所
怖いなんて、今更思ってもしかたないのに…………
やめて!?…やめてください!!…無惨様ッ……ごめんなさい…………
何度、謝った事があった?
苦しかった事があった?
彼女は拳を握り
地下室まで、来ると、
禰豆子が嬉しげに炭治郎に抱きついた。
「禰豆子!!」
よかった無事で……。
そんな事を考えながら、彼女は、
牢屋で、自身で、傷つけてしまった妻を申し訳なさそうに見つめる男を見た。
よかった……戻ったんですね……
理性を取り戻せば、きっと大丈夫だ。
凜月は知っている。
鬼となった者が2つのパターンに分かれる事を……
1つは、鬼という生物の力その者に焦がれるもの………
そして、2つ目は、人として、生きたかった者………
けど、どちらの道で鬼になったとしても………悲しみしかない。
彼女は鬼になった男に同情した。
きっと人間でいたかったと思っているはずだから……
すると、そんな彼女に禰豆子が飛びつく
「禰豆子ちゃん?」
心配したような顔を向けてくれる彼女に
凜月は笑った。
「ありがとう…………大丈夫だよ……だから、行っておいで……」
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KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます!頑張ります (2019年10月5日 22時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁありがとうございます! 今日も一杯お願いします! (2019年10月4日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» 遅くなってしまい、申し訳ありません!今日中にあげるつもりが日を跨いでしまいましたが!今後とも月華の剣士をよろしくお願いします! (2019年10月4日 1時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄天元の四人目の嫁 - 響凱が楽しみです。出来れば今日、出してほしいです! (2019年10月3日 21時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
KAT(プロフ) - 宇髄天元の四人目の嫁さん» ありがとうございます!コメント嬉しい限りです! (2019年10月2日 5時) (レス) id: 01bf521259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAT | 作成日時:2019年9月29日 2時