逃姫と呼ばれた天才3【HQ】

111話、エースになりたいんです ページ11

そんな練習をする中、武田がリベロという特殊なポジションの説明を受けると西谷を見て言った。

「彼が烏野の守護神かあ格好良いねえ」

「リベロは、試合中の入れ替わりは、普通の選手交替と違ってちょっと説明しにくいので実際に試合形式やる時にでも説明しますね！」

「いつもすみません」

その言葉に澤村も笑う。
それくらい彼は素晴らしい選手なのだ。

「西谷が戻って来てくれると本当に頼もしいです。あの小さい身体で存在感が凄く大きい西谷がいると安心感が違うんです」

「少し喧しいですけどね！」

なのに、何故部活にはでないと言ったのか、旭とは誰なのか……

すると、翔陽は、西谷に聞く。

「あの……西谷さん…旭さんって誰ですか？」

「！不用意にその名を出すなッ」

「……烏野のエースだ…一応な」

「エース……おれエースになりたいんです！」

翔陽の言葉にため息を漏らす影山

「まだあいつ、あんな事を」

が、その隣で彼女は、言う

「違うよ影山君…身長が全てじゃないから……あの身長だから…憧れてるんですよ？」

「え？」

「憧れるのも、目指すのも自由ですからね！」

「ッ……」

が、翔陽の問や言葉を西谷は、馬鹿にする事無く肩を叩き笑うのだ。

小さいのにその背中は大きくて頼もしく
翔陽は、まだ会えていない。烏野のエースを密かに思った。

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