【十六話】「二つのいない」茨木鬼国 ページ17
さっきも会ったな、茨木
読み方、「おにくに」じゃないからな。
さっき、先生が来て自己紹介タイムになった。
酒呑様の面影ある奴?居ない居ない。
そして、俺は今少し嫌がっている。
なんで、現代の寺子屋には自己紹介とかあるんだよ……。
そう思って寝ようとしていた瞬間、自分の名前を言われる。
早いな、と思ったが
自分の苗字の頭文字は「い」。あ行だし早いのは当然だった。
取り敢えず、名前を言えばいいんだろう?
そう思ったが、先に言ってる奴を思い出す。
彼奴はすごい長く自己紹介をしていた。一年生だからってあんなにするのか…。
取り敢えず、
もう一回名前を先生から呼ばれる前に自分は立ち、自己紹介をする。
色々言われるのは嫌だから、
簡単に終わらせたいので、好きなモノと嫌いなモノだけを言おう。
…そう思い、俺はこう言った。
「茨木鬼国だ。好きなモノは酒呑様。嫌いな物は勝手に決めてろ。
…前世は「茨木童子」だ。」
そう言って座ると、沈黙の時間が一瞬流れ…
その後に笑いや先生の怒号が溢れ、
「これやっちまったな」と自分でも後悔する。
「茨木君!もう一回!」
取り敢えず、先生からもう一回自己紹介をしろと言われたのでもう一回言う。
……はぁ、嫌だぞ…。
「…ッチ、はいはい。
俺は茨木鬼国。前世は「茨木童子」。
好きなモノは酒呑様、自由に制限されない場所、血だ。
嫌いなモノはあの2人の人間とあの刀。
……さっきチラチラ聞こえたが、豆は普通に食えるからな?」
そう言い、座ると少し色々皆が騒ぐ。
……だが、先生がその声を全て消し、次の奴へと自己紹介の順番を回す。
それを聞き俺はことっ、と椅子を引く。
チラッと他の奴らを見ると、
周りからくる俺への視線は無くなっていた。
そして、代わりに他に言ってる奴に視線が来ている。
その事を確認してホッとした俺は、席に座る。
「友達とかここに居ないから、こんな騒がれるとは思わなかったぞ…」
小声でそう言うと、
俺はこの後どうなるのか、などを深く考えてしまった。
よく考えれば、酒呑様も友達も居ないとかこれ俺詰んでるな…。
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自己紹介、あとあと後悔する人ってよく居ますよね?ね?ね?
好きなモノと嫌いなモノの「モノ」だけ片仮名なのは、物と者をかけているからです←
…文才がなくなって来たんだぞ…。
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くっきー(プロフ) - 音楽家と聞いて来ましたぁ!(音楽家大好きなのです) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 1ae5ed5092 (このIDを非表示/違反報告)
成代遒 - 詠璃−エイル−さん» すみません!今作りますね…! (2017年12月6日 22時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - あっお話がいっぱいで書けませんでした…!! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - 更新します! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
雪少女 - 終わりましたー (2017年12月6日 19時) (レス) id: 8cbbc17253 (このIDを非表示/違反報告)
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