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「へぇ…如何にもって感じの理由だね。」
「…まぁね。」






 何か意味を含んでいるような気がして身構える。もしかしたら相手が悪かったのかもしれない。Aに嫌われるのだけは絶対に嫌だ。






「あのさ、私は、あんまり二人の恋愛事情にあれこれ言うつもりとかは、無いんだけどさ。」
「うん」
「昨日あの子、誠士郎に振られたって言って、泣いて帰って来たんだ。」
「え」







 ___は?何それ。
 嫌な予感が走った。きっと彼女は俺のことを悪く言っているのだろう。これは俺へのささやかな復讐なのかもしれない。そう思うと、胸騒ぎがした。
 だから何。だから何なの。








「だ、から…できればもう一回話し合ってほしいなっていうか…あの…」








 ____誠士郎を否定するわけじゃないけど、もうちょっと思いやってほしかったな。
 そんな声。咎めているわけではないけど、すこし、怒ってるみたいな、すこし、憎んでるみたいなそんな、俺がいつかに聞いた声。







「いっ、いや、別れる別れないは二人の勝手だし!
 私が口出しできる資格なんてないってわかってるから…!でも、楓はいっつも楽しそうに誠士郎の話してくれてたの。だから…」
「……わかったよ。」
「えっ…?」
「終わらせればいいんでしょ。めんどくさいね。」







 
 ほんとに、ほんとに、あの女。
 ふつふつと怒りのような感情が湧き上がってくるのを全身で感じて、受け止めきれなかった。
 …大丈夫・怒ってない。怒ってない。
 優しいAの前だから、怒ってないよ。




 でもね、やっと、やっとちゃんとわかった。





 ______やっぱり俺たちの世界に、あの子はいらないよね。

















.→←.



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天谷蛍(プロフ) - 凪くんが本当にヤンデレでかっこかわいいです…妹さんの性格が悪すぎるな。頑張ってください! (2022年12月27日 16時) (レス) @page4 id: b69317b0be (このIDを非表示/違反報告)
狂夜十三曲(プロフ) - えぇすき…応援してます…!今後が楽しみです…! (2022年12月27日 16時) (レス) @page4 id: b69317b0be (このIDを非表示/違反報告)
apricot5(プロフ) - 刺された。刺してくれてありがとうの気持ちがおおきいですありがとう。心の底から応援してる…!! (2022年12月26日 9時) (レス) @page2 id: 2728adbbdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮭漫あと | 作成日時:2022年12月25日 22時

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