能力 251 ページ4
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この学院ではチームへの入会が義務付けられている。だから20以上ものチームが存在し、そのチームで色々と行動することも多いらしい(私達はDランクだけだけど)
Dランクでさえなければ、既存のチームに入るもよし、新たなチームを結成するも良し。人数もリーダーと副リーダーさえ決められればOKという、自由度の高いものだ。
しかし強いチームというのは大体固定されており、強い人材がそこに流れるのも道理であった。
名をあげるなら、牛島若利率いる白鳥沢、及川徹率いる青葉、木兎光太郎率いる梟谷この当たりが毎年優勝争いを繰り広げている。しかし、最近は伊達や烏野、音駒もグングン伸びてきいると聞く。
優勝予想や下克上などこれらのロマンスは世界が注目する的であり、大会の次の日には一日このニュースになる。だからこの観戦チケットは超プレミアで、正直、このトーナメントを観戦できるだけでもめちゃくちゃ貴重だ。
「四つ端は順に白鳥沢、梟谷、青葉と伊達ですか」
Aの言葉にそうだなぁと相づちを入れながら黒尾がトーナメントを眺める。
「まあ、四つ目はコロコロ変わるが、大方予想通りだな」
「猫と烏は右の中央部……あたるなら準決勝……かな?」
「準決勝か………梟谷が相手だとちときちぃな」
「二口達も白鳥沢相手に勝てるかどうか……」
黒尾と茂庭が後輩チームについて話しているのを聞きつつ、ふと疑問に思う。白裏はどのチームに所属しているのだろうか?
「あの、白裏ってチームに入ってるんですか?」
「あ………?………あー、そういや言ってなかったな」
黒尾はポリポリと頭を書きながら宙を眺め少し考えるも、答えてくれた。
「あいつはどこにも所属してないよ。そもそも生徒会は授業と同じでチーム所属が義務づけられていない。色々あいつがいじった決まりだが……ま、単純に面倒だったんじゃねーかな」
「そうなんですか」
確かに彼女自身協調性があるかと聞かれれば、私が知る中ではないと思うし、チームプレイは向いてそうにない。
でもやはりチームというのはひとつの拠り所になるだろう。絶対じゃないし、時に邪魔と感じることもある。でも機会があるなら入るべきだと思うし、チームでの能力特訓というのは、とてもいい経験になると思う。
何故そこまで自分を孤立させたがるのか、それが故意か偶然かは計り知れないが、何が彼女をあそこまで動かすのか、Aはまだ知らずにいた。
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ここ - すごくいい作品でお気に入りです!無理せずに頑張ってください!!!! (4月3日 17時) (レス) @page1 id: 67c55e4306 (このIDを非表示/違反報告)
ミミミジ - とても大好きです!最新停止になってしまっているのがとても悲しい(´;ω;`)甘納豆様のペースで頑張ってください!ずっと待ってます! (3月28日 0時) (レス) id: 293ff49e5f (このIDを非表示/違反報告)
めいじ !!(プロフ) - だいすきです゛‼️;;無理はなさらず主様の続きを心より待ってます‼️🤍 (3月25日 2時) (レス) id: c7f934861d (このIDを非表示/違反報告)
紫雨 - 本当にいい作品って途中から読むのが勿体なくなりますよね!!段々もう直ぐ終わっちゃうっっ!って気持ちになるけどスライドする指が止まらないこの矛盾…続きお待ちしてます😭 (3月6日 13時) (レス) @page4 id: 85a8fef426 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - めっちゃ楽しみにしてます!!30回ぐらいは読み直すぐらいめっちゃいい作品だと思いました!!!更新頑張ってくだい!!待ってます!!! (1月26日 2時) (レス) @page4 id: a3a267d18d (このIDを非表示/違反報告)
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