能力 224 ページ26
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その後もAは手当たり次第に声をかけた。
誘った人を伝って、また増えて、人数はどんどん増える。Aたちがダッシュで学院に帰ってからたった数刻で、協力人数は50人を優に超えていた。
その中には、生徒会の及川やなんとなんと、牛島の姿もあった。
イチがバチかでAと及川で誘ってみたところ、僅かに悩んだがOKしてくれたのだ。
「こんなに集まるとはな」
「いやー、ほんとありがたいです」
岩泉と話しながら思わずそう言葉がこぼれた。無謀と思えた祭もこんなに人が集まれば現実味を帯びてくる。
「この後はどうするの？この大人数で移動するのも難しいし……」
及川が輪の中に加わり、そう問う。
そして、Aは夏休み後半、縁下から聞いていた話を思い出す。チーム烏野の守護神の能力。彼が守護神と呼ばれる理由、それは攻撃される前に必ず仲間を守るから。
その方法は、
「それは、西谷君に頼もうと思ってるんです」
Aの提案に及川も「あぁ、なるほど」と納得した。
西谷の能力は瞬間移動。遠くも近くも自由自在。
彼の力があれば電車を使わなくても移動可能だ。
彼がこの大人数を運べるかどうか、その心配も無用だろう。西谷と知り合いらしい日向や影山はもちろん、同級生である縁下も彼の魔力量や技量を高く評価していた。
「おう！任せといてください！」
すると西谷が元気に声を上げる。
それを見ながらAはよろしくね！と声をかけた。今日初めて彼と話したが、どうやらAとは気が合うようだ。
「それにしても、俺たち青葉を始め、音駒、烏野、伊達、数名ではあるけど梟谷や白鳥沢まで、よく集められたね………」
及川が集まった人たちを眺める。
きっと彼らもAの縁によって集まったのだろうと柄にもなく考える。少なくとも、俺やクロくんは彼女が筆頭じゃなければ人集めをしようなどと思わない。
「さ！急ぎましょ！！！ダッシュダッシュ！」
その事実を知りもしない、彼女。
西谷の能力で急ごうと促す姿を見ながら、及川は思わず口を開く。
「えっ、Aちゃん、能力効かないじゃん」
「………はっ！！！」
「嘘だろ……」
「しっかりしなさいよ〜」
及川の言葉にショックを受けるA。まさかほんとにこのまま一緒に行こうと考えていたのだろうか。
思わず岩泉と黒尾が頭を抑えた。
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サヤカ(プロフ) - いちばん、大好きです。こんなにも読み返した作品今までにないです。心無い言葉ではなく我々の感謝に目を向けてください。応援しています。 (2022年10月19日 16時) (
レス) @page50 id: 61500f37b5 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊蒼 - すっごく面白いです！友達にもおすすめしちゃった！！ (2022年9月22日 17時) (レス) @page50 id: 9b1ede6104 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ずっと応援しています！最高に面白くて、毎回更新されてないかなぁと見に来ていました！次回作、本当におめでとうございます！！とても読みやすくて、本当にHQ作品の中で一番好きな作品です。何回も読み直させてもらっています。次回作も楽しみにしています！ (2022年6月15日 16時) (レス) @page50 id: 68bcf78704 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 油揚げさん» いつもコメントありがとうございます。新作のコメントも読ませて頂きました。しかし、悲しいことに無意味な低評価が多くメンタルにも影響がありそうなので作り直させて頂きました。いつも本当にありがとうございます🙇♂️ (2022年5月18日 8時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！ (2022年4月19日 9時) (レス) @page48 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
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