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能力 191 ページ42

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「……私は龍堂学院二年、AAと申します。今回はお忙しい中お時間頂きありがとうございます。」

「俺は龍堂学院三年、岩泉一です。」


神様相手にこの対応が正解なのかは分からないが、とにかく名前を名乗り頭を下げる。そして早速、今回の事件の内容と今まで起こったことについて話した。


しかし、それを聞き終えた大将は表情をかえず、ただ淡々とこう答えた。



「知らない」


「………え」


「だから知らないよ。そんな事件、少なくとも俺は関係してないね。」


本当に知らないのか、ただしらを切っているのか、分からない。だがあまりにも淡々と発せられる彼の言葉に軽い安堵感と、振り出しに戻ったのかと絶望感が襲う。

すると北が確認するようにもう一度聞く。


「大将、疑うようで悪いが、本当にお前やないんやな?」

「信用ないなぁ……知らないよ、本当に俺じゃない。それに人間なんて襲ってなんの意味があるのさ?」


両手をヒラヒラとさせ、北の言葉にそう返す大将。
しかし北は少しだけ目付きを変えてこう続ける。


「せやな、ま、お前がなんの術を成立させようとしとる(・・・・・・・・・・・・・・・)のか……にもよるけどな」

「っ!おまえ………なんで…!」


大将の驚き焦る表情や、北の確信めいたその表情、北は彼がこの部屋に入ってきた時、いや、もしかしたらもっと前から、何か勘づいていたのかもしれない。


「なんや、何週間も部屋にこもって術を書いとったら、いやでも力が体に染み付くやろ。………お前、それが禁忌と分かってやっとるんか?」


北のその「禁忌」という言葉にAと岩泉は目を見開く。しかしそれ以外の人外の人たちは何も言わずそして驚かず黙っていた。

それは肯定であった。

彼らは分かっていたんだ。それぞれの方法で、彼が行おうとしているそれがイケナイことだと分かっていて彼の言葉を待っていた。



暫く大将は黙っていたが、一度軽く深呼吸すると言葉を続けた。



「禁忌ね、まぁ、そう言われても仕方ないか……。でも辞める気はないね」



大将優はそう言って僅かに口角を上げた。
その不敵な笑みに込められた覚悟はただの人間であるAたちにとっては、とても恐ろしいものだった。




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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました!続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか? - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い!続き気になる!それ故語彙力無くなる!すんません!更新頑張ってください!次も待ってます! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです!次も待ってます! (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか? - うおーー!久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります!無理せん程度に頑張って下さい!楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです!更新頑張ってください!! (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年4月29日 20時

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