能力 184 ページ35
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｢なんでリエーフが知ってんだ？｣
山形がそう聞くと、リエーフは興奮しながらもなんとか言葉を紡ぐ。両手をブンブンと振り回しながら頑張って説明するその姿はどこか子供じみていた。
｢え、えっと！蛇に襲われる前、俺とAさんは下にある村に聞き込みに行きましたよね！その時おばあさんが教えてくれたんです！この村は昔から蛇を祀ってて、山のてっぺんに大きな神社があるって！｣
｢！……多分俺たちが見たのそれだ！｣
リエーフの言葉に山形はそう目を開く
反対に白布はグッと視線を鋭くさせた。何か関係あるのかと考えると共に、Aの提案である聞き込みが意外にも役に立っているのが気に食わないのだ。
｢もっと詳しい情報ないの？｣
｢え、えーっと……うーん……｣
月島もなんとかリエーフの話を理解して、そう聞く。リエーフはなんとか美華さんの話を思い出そうと頭を捻った。うーんうーんと何度もうなる。
｢ええっと…………あ！夏にその村で取れた野菜を神様へお供えするのが昔からの決まりだったんだけど……たしか、村長が変わってからお供えするのが禁止になったんだ！確か！！｣
自分にしてはよく覚えていた、と自分で自分を褒めるリエーフ。いや、本当によく覚えていたと思う、切実に。
｢お供え物の禁止、蛇の襲撃……それじゃあ、そこの神様が原因ってことか？｣
｢いや、笑えない冗談は辞めてくださいよ｣
山形の考えに月島が嫌そうな顔をしながらすかさずそう告げる。本当に相手が神様とか笑えない。
｢それに、神様がそんなことで人を神隠しします？普通。｣
｢うーん、まぁ、神様だしそこは分かんねぇけど…｣
そんな二人の会話を聴きながら白布は一人黙りこみ、先程神社で襲われたあの流れ込んできた感情を思い出していた。
｢(確かな怒りと、思わず泣き出してしまう様なあの悲しみ………お供え物の筋もあるとして、きっともうひとつ、何か、何かあるはず………)｣
それはあの時神様の感情を一身に受けた彼しか知りえない
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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました！続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (
レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い！続き気になる！それ故語彙力無くなる！すんません！更新頑張ってください！次も待ってます！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです！次も待ってます！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - うおーー！久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります！無理せん程度に頑張って下さい！楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
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