能力 177 ページ28
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真剣な話に突如現れた牛乳とチーズとヨーグルトに、その場の空気が少し緩まる。そして北はタイミングを見計らって説明を締めた。
｢まぁええわ。これが術と能力の違いや、わかったか？｣
｢はい、大丈夫です。ありがとうございます｣
Aはそう返すと、そのまま寝ている岩泉の方に視線を向けた。そして向かいに座る治にこう質問した
｢治さんは治癒術が得意なんですよね？｣
｢ん？あぁ、まぁな。名前も治すって書いて
｢…………なら、治さんの治癒術って、もしかして…｣
Aがその続きを口にしようとした時、
｢…………んんっ……ゔっ｣
｢っ！岩泉さん！！｣
岩泉が苦しそうに声を唸る。
気がついたのだ。
岩泉は少し体を震わせながら辛そうに喉を鳴らす。そして閉じた目蓋がうっすらと開いた。
｢岩泉さん！岩泉さんっ！｣
｢A、そんな大声出すな、頭に響く｣
｢っ、すみません。……岩泉さん？聞こえますか？｣
あまりの嬉しさに大声で名前を呼ぶAを注意する治。彼女は直ぐに声のトーンを落とし、岩泉に優しく語り掛けた。
｢………あ゛っ………ゔ……A………？｣
｢はい、Aです。良かった気がついて。どこかいたみますか？｣
｢………お……まえ、こそ……ここ……どこだ｣
自分のことより、彼女と自分の身の危険を問いかける彼。どこまでも優しい人なんだ。
｢私の……知り合いの所です。大丈夫、安全ですから安心してください。それより岩泉さん、どこか体は痛みますか？｣
｢………いや、大丈夫だ………少し、頭が痛いが｣
彼はそう言うと、起き上がろうと体に力を入れた。そしてAに支えられながらゆっくりと起き上がる。起き上がって不思議そうに辺りを見渡すも、それより頭痛が酷いのか、咄嗟に右手を額に当てる。
でも、目覚めた時より意識や言葉がハッキリしているのを見て、本当に外傷は綺麗に治っているのだと分かる。
｢頭痛は治癒術の副作用や、少しすれば無くなるで｣
｢……はい。｣
治がそう説明してくれるのを聞いて、岩泉はとりあえずそう返事をした。
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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました！続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (
レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い！続き気になる！それ故語彙力無くなる！すんません！更新頑張ってください！次も待ってます！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです！次も待ってます！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - うおーー！久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります！無理せん程度に頑張って下さい！楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
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