能力 175 ページ26
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一度そこで区切りがつき、Aはもうひとつ質問をした。聞きたいことはまだあるのだ。
｢あの、私の持つ力や能力とも違う、術について聞いてもいいですか？｣
｢………あぁ、そうやったな。｣
そして北が術について説明をしようとした時、襖の奥から角名の声がした。
｢北さん、男性の治療が終わりました。様子を見に行かれますか？｣
｢本当ですか！？｣
その内容を聞いてAは思わず腰を浮かせる。北はチラリと襖に視線を向けると彼女に向き直りこう聞いた
｢先に様子を見いくか？術の説明はあっちでしても構わへんよ｣
｢本当ですか？なら、お願いします。｣
｢分かった、なら行こか｣
そして我々は客間を後にして、客室へと向かった。
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角名の後について行き、ある部屋の前へ案内される。
彼が客室の襖を開けると同時にAは部屋の中へ入り畳の上に敷かれた布団に横になる岩泉に駆け寄った。
見たところ、脚も腕も、顔の傷も綺麗に治っている。
今は安定した状態なのか、一定のリズムで寝息をたてているのを聞いて安心した。
｢よ、かった。岩泉さん、ほんとうに、良かった……｣
心の底から安心したように、声が震えた
｢今はまだ寝とるが、あと数十分もすれば目が覚めるやろ｣
僅かに汗を額に滲ませ、岩泉が眠る布団の傍に座る治が彼女を安心させるように言う。それを聞いてAは何度も何度も｢ありがとうございます｣と繰り返す。
その額の汗や表情から、治の術が岩泉を治してくれたのだと、それがとても大変だったことを物語っていた。
そして遅れて部屋に入った北はAの横に腰を下ろし、正座する。
｢A、大丈夫か？｣
｢だ、いじょうぶ、です。すみません…大丈夫です。｣
少ししてAは震えていた声を正し、しっかりと背を伸ばした。そして改めて北の方に向き直った。
｢……それで、術について聞いてもいいですか？｣
｢あぁ。……まず " 術 " っちゅうのは、日本で独自に作り出された、自然の理を超えた物事や現象を起こすことや。｣
北はそう前提を述べて話し始めた。
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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました！続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (
レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い！続き気になる！それ故語彙力無くなる！すんません！更新頑張ってください！次も待ってます！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです！次も待ってます！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - うおーー！久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります！無理せん程度に頑張って下さい！楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
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