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能力 168 ページ19

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丸くサラサラの髪型で白地に毛先だけが黒く、M字の前髪にパッチリとした目。見た目は少しだけ可愛らしい気もする。

しかしそれ以上にその方は存在感と言うか圧が凄い。なんだか牛島みたいだとAは頭の片隅で考える。


するとその男性はチラリとAと治が背負っている岩泉に視線を向けると、冷たく硬い声でこう問いた。



「その二人は誰やねん。なんでここに連れてきた。治」

「………っ、それは」


彼の言葉に空気がビリリと痺れるのを感じてAは目を見開く。こんなの言い訳なんて言わせる気ないじゃないか。

それに彼の目は刺すように鋭く、人間の姿をしているのにまるで獣みたいなのだ。


「………勝手な行動してすんません。でも絶対北さんに見て欲しいモンなんです。」

「勝手な行動したって自覚があるんならすんなや。俺が見る見ない以前にお前が殺されたらどうするつもりやったん?」

「……それは」

「言い訳はええからさっさとそいつら戻してき」


北はそう言って冷たい視線で治を見つめる
なんだろう。さっき話した感じからして、きっと治は北に関係があると思って危険を侵してまで私たちを連れてきたのに。

正論ではあるけれどここまで言われてしまうと少し私も虫の居所が悪い。


北と思われる男はとても威圧的だ。
それであってどこか神聖な方だ。


でもAは口を開いていた




「………あの、部外者がなんだと思うかもしれませんが、まずは彼の言葉を聞いてあげて下さい。正論は確かに正しいけれどそれが全てじゃない。いい方向に向かうとも限らない。」


「………なんやお前、今お前は関係ないやろ」


「確かに関係ありません。でもだからって彼の言葉を聞かないのは違いますよね。彼には彼の考えがあって、良かれと思ってしたのかもしれない。それを理解した上で、悪い所は正すべきだと思います。…………その、こんな小娘が生意気言ってすみません。」


言ったあと、治は驚いた表情でAを見る。北の視線は冷たく凄く怖かったが後悔はない。

しかし北は以外にも言葉を聞き入れ説明を求めた


「……………分かった、聞いたるわ。ほら治」

「……はい」


治は緊張した趣で返事をして説明を始めた





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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました!続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか? - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い!続き気になる!それ故語彙力無くなる!すんません!更新頑張ってください!次も待ってます! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです!次も待ってます! (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか? - うおーー!久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります!無理せん程度に頑張って下さい!楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです!更新頑張ってください!! (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年4月29日 20時

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