能力 164 ページ15
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そしてその音がした方から現れたモノにAは大きく目を見開いた。
それは人であった、明るい金髪に合う端正な顔。その男性は感情の読めない顔でこちらを見ながら近づいてきたのだ。
だが見た目こそ人と同じではあるが明らかに我々と違うのはその格好である。
その服装はまるで神主や陰陽師が着るような｢装束｣で、しかも彼の頭には猫のような狐のような獣の耳がついている。ご丁寧に背中には狐のような金と白の尻尾まで見える。
｢………人？｣
その姿にAは頭が益々混乱してしまう。
人に獣の耳や尻尾が生えている？しかもその服装は以前本で見た事のある装束だ。
するとその男性は不愉快そうに顔を歪め、低く響く声でこう告げる
｢………なんで人間がここに居んねん｣
その独特な訛りに少し驚くも人語が喋れるのを聞いて安心した。しかし一体何から聞けばいいのだろうか？
｢……あなたは？｣
｢お前こそ誰やねん、さっさとここから去ねや｣
｢……私達も早くここから退きたいのは山々ですが、見ての通り手負いの者がいます。少しだけここに居させてください。｣
｢関係あらへんわ。ここは、狐の領地や｣
｢………狐？｣
Aはハッとする。この狐の人間こそ美華さんが言ってた人型の獣なのだと気づいた。となると私たちがさっきまで居たのが蛇の領地、そしてここは狐の領地という訳か。
｢今すぐに退く事は出来ません。しかし我々は何もしません。なのでここに留まらせてください｣
｢お前、俺に口答えするんか？｣
｢……貴方がそう受け取るのなら、そうなりますね｣
そう返すと彼はスっと目を細め、冷たい視線でAを見下す。しかし負けじと彼を見つめ返す。
｢ええわ、なら死んでもらう｣
｢……っ｣
彼はそう言って紫紋の入った袴を翻し、近づいてくる。対するAは彼の目を見ながら腰の短刀を握りしめる。
その時、またもや第三者の声がした
｢おい、
｢あ？良いとこやねんから邪魔すんな！
｢は？俺は北さんがはよ戻って来い言うとったから呼びに来ただけやん。むしろ感謝せぇや｣
背の高い侑と呼ばれた金髪の彼の背後から、彼と驚く程そっくりな治と呼ばれる人型の獣が現れる。
Aは意味が分からず目の前の二人を見ながら固まる。あまりにもそっくりなのだ、Aは働かない頭でもしかしてこの二人は双子なのだろうか？と考えた
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空閑(プロフ) - 面白すぎていっきに読んじゃいました！続き楽しみにしてます (2020年9月28日 5時) (
レス) id: 3bb5fe966c (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - 久し振りの更新!!!!ありがとうございます!!!!面白い！続き気になる！それ故語彙力無くなる！すんません！更新頑張ってください！次も待ってます！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
KIKU(プロフ) - 好きなジャンルのものが続いてると嬉しいです！次も待ってます！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: 7c9d0c9043 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか？ - うおーー！久し振りの更新ありがとうございます!!!!何ゆえ3人は襲われとるんや!?しかもヤバそう!?すっごく続き気になります！無理せん程度に頑張って下さい！楽しみに待ってます!! (2020年9月6日 20時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 今まで読んできたハイキューの小説の中で一番面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
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