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能力 9 ページ9

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" 変えてやるぞ " ほんの数十分前までそんな大口を叩いていたAだが、早速心が折れそうになっていた。



「ま、まって、本当にここ?」

「はい……Dランクは本校舎から離れたこの旧闘技場と隣接している会議室で " 自習 " するようになってます……」

「じ、自習………?」



Aはあまりの環境に少女漫画でよくある " ピシャーン! " と効果音が付きそうな表情で固まった。


旧と言うだけあって、年季の入った……悪く言えばボロい闘技場。その姿は何があった?と聞きたくなるほどボロボロで崩れそう。

隣に隣接された会議室も一応ではあるが机、椅子、ホワイトボードならぬブラックボード(黒板)があるだけでエアコンや書物等の設備は一切ない


そして極めつけには自習という名の放棄


こんな状態の中、総合テストで10位以内か。なるほど、生徒会の賛否以前の問題なのはよく分かった



「まぁ、これは後々なんとかするとして……生徒は?」

「あー、この時間帯だとまだ来てないか、山篭りしてると思います」

「………山篭り……だと?」


可愛い可愛い谷地さんの口から " 山篭り " なんてパワーワードが出て来て困惑する。と、とりあえずもうすぐ来るってことか?



すると、私たちが今歩いてきた方向から足音がした
振り返るとそこには登坂頭が特徴的な高身長男子がペシャンコなカバン片手に歩いてきた


「お、やっちゃーん………と新入生?」


そう声をかけ私の方に視線を向ける彼
あ、やっぱり知り合いなのか。


「黒尾さん、こんにちは!転入生の方ですよ!」

「へぇ、転入そうそうお前も大変だな」


そうニヤニヤ笑いながらこちらにやってくる彼。どことなく掴み所のなさそうな人だ。
とりあえず第一印象は大事なので、笑顔で自己紹介した


「初めましてG2のAAです。」

「おぉ、俺はG3の黒尾鉄朗だ。ご察しの通りDランクだが、まぁ、よろしくな」

「私もなので!これからよろしくお願いします。」


差し出された手を握りお互いニッコリ笑顔
あ、この人は食えないタイプの人だ。と直感で分かった


「そういや、日向たちはまだ山か?」

「た、多分……」


黒尾さんと谷地さんがそう話すのを見て、山篭りって本当なんだ!?と軽い衝撃


「あー、俺以外にも生徒はまだ居るんだけど、ちょっと変わってるんだよな〜」

「山篭りで " ちょっと変わってるぅ " ?」



私の感性がおかしいのか?
それともこの二人がぶっ壊れてるだけなのか?


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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い、一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;・∀・) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです!!パロ系の話大好きなので頑張ってください!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年12月2日 21時

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