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能力 13 ページ13

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「あ、それでですね……黒尾さんなんですけど……」

「?」


結局、Aは黒尾さんの事を包み隠さず話すことにした。どうせ茂庭さんにも同じ話をするわけだから良いだろう。



そして私が話し終えた後、茂庭さんは少し顔を曇らせながら昔の事を話してくれた



「俺は、勉強もそこそこだし能力も弱っちいからここに来たんだけど、黒尾は違うんだ」

「違う?……素行不良とかですか」

「いや、アイツは頭も良いし能力も強い。G1の時から生徒会役員に選ばれるくらい優等生だったよ」


G1の時から生徒会役員に選ばれるって事は相当な実力がある筈だ。なら……なんで黒尾さんはDランクに落とされたんだ?




「………俺も詳しくは知らないんだけど、なんでも、G1からG2に上がる春休暇の間に何かやらかしたみたいなんだ。」

「何か?」

「俺も本人から少し聞いただけだから詳しくは知らない。ただ、この話をしていた時の黒尾は……悲しみと怒りが混ざった様な色をしてたんだ。だから多分、不本意で落ちたんだと思う」

「………………」



春休暇の間、彼自身は怒りさえ覚える理由、そして黒尾さんの言っていた " 独裁者 " と言う発言

何となくだが、考えが頭の中でひとつに繋がった。
まだ断定はできないけれど、今の状況も踏まえると可能性は十分にある。



「黒尾さんは、誰かに嵌められたんでしょうか……」

「………そう、なのかな。」


茂庭さんも密かに勘ぐっていたのか、そう言って眉を下げた。でも、今それを考えたところで本人が居ないのでは意味もない。



「…………まぁ、本人が意図的に言わなかったのなら、無理に探るのはやめましょ!」

「……そうだね」



私はそう言って場の空気を変えるように手を叩いた








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「………それにしても、本当に来ないんですね」

「まぁね………」


あの後、私は茂庭さんにDランクについての話を色々聞いた。そして本当に先生が一人も来ないことに驚きを通り越して呆れさえ感じていた


「一応…担任の先生も居るし、凄く優しくていい先生なんだけど……Dの担任ってだけで色々仕事を押し付けられて、この教室まで来れないんだ」

「せ、先生まで……」



流石にそれはやり過ぎだろ……と感じるも、Dに居ること自体がここではタブーなんだと思い知らされた。






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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い、一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;・∀・) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです!!パロ系の話大好きなので頑張ってください!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年12月2日 21時

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