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能力 48 ページ48

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「……マジかよ」



座って観戦していた黒尾さんも、その光景に驚く
しかし一番驚いてるのは勝った本人である。


「……はぁ、はぁ……はぁ………え?」

「っ………くっそッ………」


目の前に立つ影山がそう悔しそうな声を上げる
なんだろう。あまり実感がわかず足元がふわふわする



「………やっ、、か、勝った!」

「お、おぉ……よく勝ったな。びっくりした」


改めて喜びの声を上げる私に、黒尾さんは駆け寄りそう褒めてくれた。


「さっきの " 流し " 、凄かったです……」

「へへっ、ありがとう。」


あの影山が珍しくこんな素直に褒めてくれたのだから、ちゃんと受け取る他ない。私は少し優越感に浸りながらそう返した

すると、黒尾さんが口を開く


「でも、流しか………及川のやつ、真似たんだろ?」

「はい。まぁ、見よう見まねですが………」

「いや、よかったぜ?ぶっつけであれだけ出来れば十分。」


そう言って笑いながら背中を叩かれる
でもこの技(?)にはひとつ注意点がある

それは


「でも、これは一度相手に見せたらもう易々とは使えないんですよね………」

「うーん。まぁ、一撃で倒せなかっとして、連続は難しいな」


これは不意打ちに来るからこそ意味がある。

もし読まれでもしたら、私は足を踏ん張っていない訳だから、簡単に投げ飛ばされてしまう


つまり、



「次もう一度影山とやったら……多分負けますね」

「……まー、その可能性が高いな」


黒尾さんも否定はしない。

影山が注意しながら戦えば罠に引っかかることも無い、そうなればいつもの体力勝負に切り替わる。



でも、この勝利がまぐれではなく私の実力でもぎ取った物だと言う事実は変わらない………そう思えば今まで投げ飛ばされた日々も報われる気がした。



ブワッと興奮で体が震える
強くなる。ってこうゆうことを言うんだ。




「さっ!次やりましょ!次!」


私は今の感覚を忘れないうちに、次の戦いをしようと黒尾さんを急かした。


「おいおい、影山に1回勝ったからって調子乗るなよ〜?」

「乗ってません!……いや、乗れませんよ。私はまだまだ弱いですから。もっと練習しなきゃ」



そう言って刀を向けた









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その30分後、
Aは黒尾さんにいつもの通り吹っ飛ばされた






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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い、一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;・∀・) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです!!パロ系の話大好きなので頑張ってください!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年12月2日 21時

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