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能力 26 ページ26

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なんとか二口を守ることは出来たが、蝶の吸収管は突き飛ばした私の右手に運悪く刺さってしまった

チクリとした痛みが手の甲に走る


「ッ!」



「……はッ!」


そして私がそう驚いている間に、影山が並外れた正確さで蝶を真っ二つにぶった斬った




「………見たところ一匹だけか?」

「あぁ、多分な」


そして真っ二つに切れた蝶を見て、瀬見さんはそう言いながらあたりを警戒する。それに対して花巻さんもそう答えた





「おま、大丈夫なのかよ」


そして意外にも二口が心配の声をかけくれたので、私はニヤニヤ顔で言ってやった


「おや、心配してくれるのかい?君も案外良い奴じゃないか」

「ばっ、そういうんじゃねぇよ!」


私はその反応が面白くて、ケラケラと笑いながらハンカチを取り出し素手で触らないよう針を抜き、傷口を吸って唾ごと毒をその場に吐き捨てた

体の痺れや目眩等もないし、大丈夫そうだ。


「まぁ、私の能力上多分平気。心配するなよ。それにしても、あれが本当に目当ての魔物なのか?」


私が適当に言い訳をしながら、そう問いかけると意外にも瀬見さんが答えてくれた


「あぁ、多分な。あれなら目撃情報が極端に無かったのも頷ける」


まさか彼が答えてくれるとは思ってなかった
ううん?意外と悪い人じゃない?


「あれ、案外普通に答えてくれるんですね」

「あぁ、毒が効かないとなれば囮としてくらいは使えるだろう」

「うっわ〜、辛辣ぅ〜……」



彼のその言葉にハハッ!と笑いをこぼすも、正直洒落にならん。前言撤回、やっぱりまだまだ先は長い。








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「(…………魔物、なのか?)」



さっきの蝶が魔物だとして、毒をちゃんと取り出せただけなのか。それとも、私の能力で毒を無効化したのか。


生憎、私の能力が自然の毒も無効化するのか、それは実験したこと無いから分からない。



つまり……私の能力があの毒を無効化したのなら、能力者による奇襲の可能性が出てくるのだ。



私はそれを確かめるため真っ二つに斬られた蝶を触ってみようとした時





「おい、何してんだよ。行くぞ」


「……あぁ、今行くよ」




二口がイラついた口調で私を呼んだので、彼らの機嫌を損ねないように私は手を引っ込め彼らに着いて行った






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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い、一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;・∀・) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです!!パロ系の話大好きなので頑張ってください!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年12月2日 21時

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