能力 3 ページ3
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喋ったかと思うとそんなことを言い出すので、私は首を傾げる。
「名前を知りたいと思うのに理由がいるの?」
「………」
そう聞くも、彼はだんまりを決める
そんなに私に名前を知られるのが嫌なのか。もう!照れ屋さんめ!(違う)
「……君は私の名前を知っているが私は君の名を知らない。でも、それだとフェアじゃないだろう?だから知りたい。………ってのは駄目かい?」
私がそう言うと、彼は少し黙って考えた後小さな声で名前を名乗った
「………赤葦京治です。」
「赤葦、京治……へぇ、綺麗な名前だね!」
「………」
そう褒めるも彼はまたスルー
彼のスルースキルはカンストしてるのかな??
そんな事を考えていると赤葦君が生徒会室のドアをノックした。 " はい、どうぞ。 " と女性の声がして彼がドアノブに手をかける
ちょっ、まだ心の準備が………
そして両開きのドアがギギー……と音を立てて開く
なんとも豪華なその部屋に関心さえ覚える
そして部屋の真ん中に置かれたどデカい机とふっかふかの社長椅子には、あろう事か同じ歳位の少女が腰かけていた
彼女の後ろには正しく両手に花とも言えるイケメン二人がまるで召使いの様に立っている。
私から見て右側の彼は高身長で見るからに強そうな男性、左側の彼はこれまた高身長の茶髪イケメンが立っている
「え、なにこれ、ツッコミ待ち?」
「静かにしてください」
明らかに人選ミスっとるやろ!とツッコミたくなるようなその光景にコメントを入れるもすかさず赤葦君がそう制した
いや、でもあの社長椅子はこの子が座るより後ろのいかつい二人が座った方が絶対映えるだろ!このご時世映えは大切だぞ!!
「私はG2Sの
「ご丁寧にどうも。私はG2のAAです」
そうお互いに自己紹介をする
G2のGってのはグレード、つまり学年である
その後に続く英語や文字はどの学校でもランクを意味する。つまり、この白裏さんは二年生のSランク
「そういや、ここは色々なものが豪華だね。」
「ありがとうこざいます。月に一度、選ばれた生徒達で魔物退治の依頼などもこなしていますので」
「へー、だからお金はあるってことか」
「えぇ、まぁ」
なるほど、学生のうちから魔物退治の許可が出るほど実力者達が集まる学校………エリート集団と有名ではあるけれど、名前だけではないようだ。
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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い、一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;・∀・) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです!!パロ系の話大好きなので頑張ってください!! (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
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