夏の思い出 ページ15
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「はぁ、、はぁ、、はっ、、」
「……はぁぁ………キッツい……」
「……い、意味わかんねぇ」
本と石を埋め終え、息を切らしながら先程まで穴のあった砂利の上を見つめる
「いやー、、久しぶりに焦ったわぁ……」
全てが終わり、宮水さんは笑いながらそう息を吐いた。額には汗が滲んでいる
すると及川さんが宮水さんに話しかける
「宮水さん、、間近でアレに当たってたですからちゃんと休憩とってくださいよ?てか、なんであんなモンがここにあるんですか?!」
及川さんはどこか怒りを含んだような声で注意と質問を投げかける。その内容に首をかしげている私と影山君を見兼ねて宮水さんが説明を始めた
「あー、あれはこの寺の神源なんや。……この寺の護りや浄化作用の源。………わしや徹君にはぁ、、ちと力が強すぎたけどな。」
そう笑い飛ばす宮水さん
だから及川さんはあんなに脅えていたのか、、、、………って待てよ?
私と影山君はそれを普通に持ち上げたんだが……?
「え、それって持って大丈夫なんですか…?」
「………あ」
私の質問に声を上げる影山君
よくよく考えたらヤバいんじゃないか…?
「あぁ、大丈夫 大丈夫。人にとって害はない。まぁ " 見える人 " にとっては凄い力やけどな」
私と影山君はよく分からないが、それなら大丈夫なのだろう、、と深く考えるのをやめた
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「んじゃ、気ぃつけて帰りや」
そう言って二カリと笑う宮水さんを見て酷く安心する
さっきまで起こっていたタイムリープも収まり、本当に今度こそ一件落着
私たちは宮水さんに手を振りながらお寺を後にした
三人で階段を下りながら、振り返る様に私にとってはとてつもなく長い一日の事を話した
「本当いきなりびっくりした〜」
「未だによく分かんないっス」
「いやー、本当に色々お騒がせしました」
及川さんと影山君の言葉に、本当に申し訳なく思いながら苦笑いを零す。ことの発端は全て私だし、影山君なんて特にとばっちりだ。
「………ま、終わったし良いけどね」
そう笑う及川さんの顔を見て、本当に終わったんだ、良かった。と心から思えた
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甘納豆(プロフ) - えるるるるさん» コメありがとうございます🙇♀️パロ大好きなんですがなかなか作品もなく頑張って書いているのでそう言って貰えると本当に嬉しいです😭最近は執筆のモチベが下がっていたのですが、えるるるる様のコメを見て頑張ろうと思えました…🥲 (2022年5月13日 19時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
えるるるる(プロフ) - やっぱりハイキューパロといえば甘納豆さんだなぁ…小説書いてる人で1番すきです… (2022年5月13日 18時) (レス) @page18 id: 80c508f955 (このIDを非表示/違反報告)
☆こらしょ☆ - うぅ〜ッ、どうしましょう…!もう当分、1人で夜遅く活動出来ません|д゚)チビってしまいます…(;_;)(怖いの苦手なんですけど、ほんわか系もあって読みやすかったです…!) (2020年9月25日 1時) (レス) id: 3ff78f13dc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 蝉の佃煮さん» コメありがとうございます!寝る前にちょっとのつもりが最後まで!ありがとうございます(泣)私もホラー大好きなのでこれからも色々掛けたらいいなと思っています。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: 56a49e38cc (このIDを非表示/違反報告)
蝉の佃煮 - HQのホラー小説は初めて読んだのですが物凄くゾクッと来ました! 寝る前に「ちょっとだけ・・・」という感じ読んでみたら一気に最終話まで読み終わってしまいました コメを書くのは初めてで何言ってんだこいつみたいに思ってもスルーしてください・・・ (2020年5月20日 21時) (レス) id: fc5c93fef2 (このIDを非表示/違反報告)
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