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夏の思い出 ページ46

「とりあえず、二人は食堂で塩をもらって視聴覚室に向かって欲しい。俺はカバンにつけてる霊除けのお守りを取ってくる」

「おま、お守り持ってるならすぐ言えよ!」


お守り、今一番頼りになりそうな物だ
俺がそう言うと及川は眉間にしわを寄せた


「あのね、霊除けはあくまで "霊を近づけにくくする" だけであって、払ったりその場から遠のける力はない。つまり、塩より使えるか分からない。」

「……そ、そうなのか」


及川の気迫に押される。
そして及川は "時間ないんだから急ぐよ!" と言う
それを合図に俺たちは保健室を出た


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aside


電話越しに聞こえるバタバタと走る音
その音だけでも何だか安心した


「ねぇ、A?………おい!!」


ついには及川さんの声まで怒りを表した
ヤバい、そろそろ本当にヤバい…!!


『おい、A。大丈夫だからもう少し待ってろ…!』

「は、ぃ……」


音が聞こえないよう、必死に耳を塞ぐ
早く、早く、早く、早く!!


その時、






______シン……







さっきまであんなにしていた声やドアを叩く音が一瞬にして消える


「……ぇ?」


不思議に思い顔を上げると









____ガタガタガタガタガタガタッ!!!









「ッ!?いやッ!」



突然、ドアノブが思い切りガタガタと音を立てた
それはまるでドアを必死に開けようとしてる様に思える

私はビックリして声を出して叫んでしまう
こんなの耐えられる訳が無いッ!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒尾side


俺と赤葦は走って視聴覚室に向かう
そしてありえない光景を目にする


誰も居ないのに視聴覚室のドアノブが音を立てて激しく動いているではないか


「は、ヤッベぇな、、。おい、赤葦!!塩を!」

「ッ!!はい!」


そう呼ぶと赤葦が袋から塩を手に一杯持ってドアに向かってぶん投げる。すると塩は泥のように溶けてドアのガタガタする音は止まる


だ、大丈夫なのか、、、?


しかし、そこに遅れてやってきた及川の叫び声が響く


「クロ君危ないッ!!」

「はっ!?」


俺には何も見えないから何が起こっているのか全く分からない


でも及川は目を見開いて恐怖の表情をしている





何かに襲われてる……?








.

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設定タグ:ハイキュー , ホラー , 及川徹、菅原孝支、黒尾鉄朗   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 色の本シリーズの作品作ってる方初めて見ました!更新楽しみにしてます! (2020年4月2日 14時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きな甘党 - 色の本シリーズこの間図書室で見つけて読みました!面白かったです! (2019年11月17日 17時) (レス) id: ea092a75bc (このIDを非表示/違反報告)
青兎 - ホラーがものすごく怖いのに続きが気になって見てしまう〜!! (2019年8月22日 14時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
なーな@きゅうり(プロフ) - やばいめっちゃ怖い(私もホラーダメだけど見たw) (2019年8月21日 13時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
みぃむぅ(プロフ) - あぁ怖ァあ!!(ホラーダメなのに見る) (2019年8月17日 23時) (レス) id: 292ec018f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月1日 12時

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