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夏の思い出 ページ45

及川さんの声を聞いてタップするのを止めた。
勿論この声の主が及川さんでない事など百も承知、それでも思ってしまう。

今から電話で話す彼は、本当に及川さんなのだろうか?と、、


私は少し躊躇った、でも意を決して彼の連絡先を押した



__プルルル、プルルル、、プルルル、プルルル



暫くコール音が続く
ドンドンドンとドアを叩く音は益々大きくなる


「ねぇ?Aちゃん??居るのは分かってるんだよ?……早く開けて?」


優しく語りかける様な声に寒気がする
こんなの、絶対騙される…!


そして、


『っ、もしもし!Aちゃん!?』


私のことを苗字にちゃん付けで呼ぶ声を聞いて酷く安心した
震えで掠れる声、出来るだけ小さい声で助けを求める


「あ、、及川さん……た、助けてください……」

『今、どこにいるの!?』


電話の向こうで焦ったように声を荒らげる彼


「……え、と、、視聴覚室に隠れてます、、なんか及川さんと菅原さんの声がして………あの、本当に及川さんですよね?」


失礼とは分かっていても聞いてしまった
そう聞かないと確信が持てない


『え、、あぁ、なるほど。大丈夫安心して。でも一応他の奴に代わるね』


そう言うと電話の向こうから聞こえる声が変わった


『大丈夫か?!A』


黒尾さんの声だ。私は "はい、、!" と返す
でもドアを叩く音は大きくなる一方で、どうしようもできない

電話の向こうから及川さんと黒尾さんそれともう一人が話す声が聞こえた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒尾side


「おい、及川!どうすんだよ!!」


電話の向こうのAは震えながら耐えているのが電話越しに伝わってくる。
すると及川は頭を抱えて考えを絞り出す

視聴覚室は確か体育館から一番遠い北校舎の4階だ


「、、、霊に効くもの、、、塩とかですかね?」


赤葦もそう考えを述べる
塩、塩か、、、


「……今すぐなら食塩だけど、んなので効くのか?」

「気休めには、なるかもしれない。……試したことはないけど」


及川はそう言いながら顎に手を添え考え込む
何か引っ掛かることでもあるのだろうか?







.

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設定タグ:ハイキュー , ホラー , 及川徹、菅原孝支、黒尾鉄朗   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 色の本シリーズの作品作ってる方初めて見ました!更新楽しみにしてます! (2020年4月2日 14時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きな甘党 - 色の本シリーズこの間図書室で見つけて読みました!面白かったです! (2019年11月17日 17時) (レス) id: ea092a75bc (このIDを非表示/違反報告)
青兎 - ホラーがものすごく怖いのに続きが気になって見てしまう〜!! (2019年8月22日 14時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
なーな@きゅうり(プロフ) - やばいめっちゃ怖い(私もホラーダメだけど見たw) (2019年8月21日 13時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
みぃむぅ(プロフ) - あぁ怖ァあ!!(ホラーダメなのに見る) (2019年8月17日 23時) (レス) id: 292ec018f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月1日 12時

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