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夏の思い出 ページ38

段々小さくなる声

こんな事相談されても二人共どうしたらいいのか分からないだろう

でも彼らは違った




「不思議なこと?」

「例えば?」



「……この本に書いてあることが実際に起こってて、、、及川さんや黒尾さんの事も書いてあって……」


そう答えると二人は目を見開いて固まる


「……どの話?」


私は少し震えながら怖い本を差し出した
及川さんはそれを受け取るとペラペラとページをめくる


「1話目は、、及川って人が出てるんです……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おい、及川、お前また体調崩してないか?」


部活の監督にそう言われて思う
そういえば、最近いろんなモノに話しかけられるからなぁ。そんなことを思いながらも "大丈夫です" と笑顔で返す



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私はこの部分を指す
"及川" と言う苗字は少なくはないが、その他の文を読んでもわかる

これは彼を表している?


「………これ、ヤバいんじゃない?」


及川さんは冷や汗を流しながら少し表情が引きつっている。すると、黒尾さんがこう言う


「おい、俺の事もって……どれだ?」

「そ、それは三話目です」


そう言うと三話目のページを開き文を読み進める
すると黒尾さんの顔が青ざめる


「………さっきお前が青ざめたのも頷けるな」


そう言って読むのを途中で辞めた
私は俯いたまま "はい……" と返す


及川さんはペラペラと流し見しながら、ふと最後から二番目の第九話を読み始める

それを他所に黒尾さんが私に質問してきた


「他にどんな変なことがあったんだよ」

「あぁ、信号が紫に光って事故が起きたり、ずっと真っ黒な画面のビデオメッセージが届いたり、、、どれもこの本の中にある話に似てて……」

「……その中にあのりゅうまの帽子もあったって訳か」


そう納得して息を着く黒尾さん
その時、話を読んでいた及川さんがいきなり本を閉じた


「ど、どうした?」


あまりにもいきなりすぎて驚く。黒尾さんがそう言うと、及川さんは恐怖と驚きが入り交じった表情で、



「Aちゃん、、この本、どこまで読んだ?」

「……え、第一話から第八話までですけど、、」


そう答えると、及川さんは "良かった……" と声を漏らす。何がよかったのだろうか?


「Aちゃん、、詳しく理由は言えないけど、絶対にその続きを見ちゃ駄目だよ?」

「……え?」


そう言う及川さんの表情は真剣そのものだった




.

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設定タグ:ハイキュー , ホラー , 及川徹、菅原孝支、黒尾鉄朗   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 色の本シリーズの作品作ってる方初めて見ました!更新楽しみにしてます! (2020年4月2日 14時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きな甘党 - 色の本シリーズこの間図書室で見つけて読みました!面白かったです! (2019年11月17日 17時) (レス) id: ea092a75bc (このIDを非表示/違反報告)
青兎 - ホラーがものすごく怖いのに続きが気になって見てしまう〜!! (2019年8月22日 14時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
なーな@きゅうり(プロフ) - やばいめっちゃ怖い(私もホラーダメだけど見たw) (2019年8月21日 13時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
みぃむぅ(プロフ) - あぁ怖ァあ!!(ホラーダメなのに見る) (2019年8月17日 23時) (レス) id: 292ec018f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘納豆 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月1日 12時

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