夏の思い出 ページ37
この事について言う前にあの人にも言った方が良いだろうと思い、ある高校のスペースに向かう
｢あの、、及川さん……実は相談がありまして｣
｢ん？俺？｣
｢お、及川モテモテじゃーん｣
及川さんに話しかけると近くに居た先輩にそう茶化される。いや、恥ずかしいｯ
｢もー、マッキー煩い！……で、どうしたの？｣
｢……あー、その……チョット、、｣
｢あぁ、なるほどね、マッキーちょっと俺外れるね〜｣
私が言葉を濁しながら言うと及川さんは瞬時に察してくれた。そして人気の無い所に移動する
｢……で、そっち系の話なんだよね？｣
｢……はい、その、、色々ありまして……｣
私はどこから話せばいいのか分からず、とりあえず黒尾さんも呼んだ
｢ちょ、なんでクロ君も？｣
｢いや、それは俺のセリフなんですケド…｣
二人は何故コイツが居るのか分からないと言った顔でお互いを見合う。そらそうだ。
でもとりあえず黒尾さんに及川さんのことを知ってもらわなければならない
｢及川さん、黒尾さんにあの事言って欲しいです｣
｢………クロ君が信じると思う？｣
｢大丈夫ですから｣
そう言うと、及川さんは額に手を当てて溜息をつきながら黒尾さんの方を見る。そして、覚悟を決めて話し始めた
｢あのね、クロ君……俺、霊とかそうゆう類のものが見える人なの｣
｢……は？｣
及川さんの発言に黒尾さんは鉄砲くらった様に目を見開く。当の及川さんは自虐的に笑う
｢気持ち悪いよね、、｣
でも黒尾さんは違った
彼はその類のものに理解がある
｢……いや、すげぇよ。……俺達には見えないものが見えるのは大変だろうけど誇っていいと思うぜ｣
そう言って黒尾さんは笑う。及川さんもそうな風に言って貰えるとは思ってなかったらしく驚いていた
｢黒尾さんもそういう体験をしたんです｣
｢あぁ……なるほどね｣
｢まー、一応な｣
私達はお互いのことを知った上で、私は話し始めた
｢実は見て欲しい本があるんです｣
そう言いながら体育館の隅に置いていたリュックを持ってきて、中から "怖い本" を取り出す
真っ黒な表紙を見て二人とも少し顔を歪める
｢なんだよそれ、、｣
｢うわぁ……何それ｣
そんな反応をする二人をよそに話し始める
｢ホラー短編集です。実は、この本を読み初めてから私の周りで不思議なことが起こってて……もう、どうしたらいいのか分からなくて……｣
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煌(プロフ) - 色の本シリーズの作品作ってる方初めて見ました！更新楽しみにしてます！ (2020年4月2日 14時) (
レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きな甘党 - 色の本シリーズこの間図書室で見つけて読みました!面白かったです! (2019年11月17日 17時) (レス) id: ea092a75bc (このIDを非表示/違反報告)
青兎 - ホラーがものすごく怖いのに続きが気になって見てしまう〜！！ (2019年8月22日 14時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
なーな@きゅうり(プロフ) - やばいめっちゃ怖い(私もホラーダメだけど見たw) (2019年8月21日 13時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
みぃむぅ(プロフ) - あぁ怖ァあ！！(ホラーダメなのに見る) (2019年8月17日 23時) (レス) id: 292ec018f1 (このIDを非表示/違反報告)
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