【HQ.怪談】 怖い本 上段

夏の思い出 ページ32

｢みんな凄いな……｣


選手達の練習のハードさに感嘆の声を上げた

朝の8時、練習がスタートし、ウォーミングアップを始める選手達。

森然がいくら涼しいとは言え夏のこの暑い中絶対キツイだろう


私は谷地さんや清水先輩に色々教えて貰いながらドリンクの準備やタオルの場所をなどを覚える



｢そう言えば生川高校のマネージャーさん、熱中症大丈夫？｣

｢うん、今安静に寝てもらってるよ！｣

｢そっか、良かった…｣


風邪気味で辛い時に熱中症になるのは辛いだろうし、早く治るよう願うばかりだ








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｢マネージャーは初めてなので至らない点ばかりだとは思いますが、よろしくお願いします…｣


本日二度目のガチガチ自己紹介
私は音駒のマネージャーを任されることになった


｢おぉ、よろしくなA｣

｢よろしく。俺は夜久衛輔、気軽に話しかけてね｣


黒尾さんや研磨さんなど知っる人が居て少し安心したし、他にもやさしくしてくれる先輩方や同級生がいて本当にほっとした







使うコートは三面、一面に二校ずつ入って常に試合がある状態だ。つまり得点板はマネージャーで回さなければならない。主審はコーチ達がやってくれている

第2コートの1試合目、音駒対生川が終わり主審の音駒のコーチが2チームに休憩の声をかけた

夏で熱中症の危険もある中のハードな練習、水分補給や休憩時間もこまめに取る


私は、かおり先輩と一緒に得点板をして試合が終わったので音駒の人達の元へ向かった



｢お疲れ様です、これどうぞ｣

｢(ｺｸﾘ)｣


そう言ってタオルを渡すと頷く福永先輩
福永先輩はあまり喋らないらしく、ジェスチャーが多いが結構面白い人だ


他にも大きくて煩いリエーフくんや、元気で明るい犬岡君、何故か私よりも緊張している山本先輩


初めは戸惑いもあったけど皆のおかげで何とかマネージャーの仕事をこなすことが出来た






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