第一話 見える ページ2
《第一話 見える》
＿＿＿"ネェ……遊ボウ？"＿＿＿
「………それでさぁ、昨日のテレビなんだけど〜」
俺は何も見てない、何も聞いてないと自分に言い聞かせながら友達と話し続けた
しかし、血だらけの少女は諦めず俺に話しかけてくる
あぁ、しつこいな……
そんなことを思いながらも俺は見えていないフリを続けた
俺は小さいころから "見えない筈のモノ" が見える。
悲しい事にこれは母譲りだ
母さんには "見えてしまっても、相手に見えていることがバレないようにしなさい" と言われている
見えない筈のモノは寂しがりやで、見える人が居るとどこまでもついてくるらしい
そんな体質は今でも俺の大きな悩みの一つである
.
「おい、及川、お前また体調崩してないか？」
部活の監督にそう言われて思う
そういえば、最近いろんなモノに話しかけられるからなぁ。そんなことを思いながらも "大丈夫です" と笑顔で返す
すると、監督に "それなら良いが…くれぐれも体調管理には気をつけろよ" と釘を刺された
一応、俺はこの部の部長だし、しっかりしないと。
そう意気込んで部員たちに集合をかける
「ランニング行くよ〜！」
部員「「アース！！」」
そして、俺らは部活前のランニングへと向かった
.
「あ、岩ちゃん、ごめーん！今日は先帰ってて！ちょっと本屋行くから！」
「あ？おぉ、分かった。じゃあな」
「うん！じゃあね！」
その日の部活帰り
いつも一緒に帰ってる幼馴染にそう言って俺は家とは反対方向に歩き始めた
俺が向かっているのは少し大きなデパートの本屋だ
最近ハマってる漫画があるのだが、そこの本屋が一番早く新刊を出す。俺は５階に向かうべくエレベーターのボタンを押した
.
「(無事買えて良かった〜)」
買い物を済ませてそんなことを思いながら下に向かうべくさっきと同じようにエレベーターのボタンを押す
８階からエレベーターが下りてきて、扉が開く
そして、エレベーターの隅っこにこげ茶色のスーツを着た男の人が一人で乗っていた
運動部だし挨拶にも厳しいので思わず反射で "こんばんは" と挨拶をした
すると、その男の人はひどく驚いた様子で、ハッと顔を上げた
.
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煌(プロフ) - 色の本シリーズの作品作ってる方初めて見ました！更新楽しみにしてます！ (2020年4月2日 14時) (
レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きな甘党 - 色の本シリーズこの間図書室で見つけて読みました!面白かったです! (2019年11月17日 17時) (レス) id: ea092a75bc (このIDを非表示/違反報告)
青兎 - ホラーがものすごく怖いのに続きが気になって見てしまう〜！！ (2019年8月22日 14時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
なーな@きゅうり(プロフ) - やばいめっちゃ怖い(私もホラーダメだけど見たw) (2019年8月21日 13時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
みぃむぅ(プロフ) - あぁ怖ァあ！！(ホラーダメなのに見る) (2019年8月17日 23時) (レス) id: 292ec018f1 (このIDを非表示/違反報告)
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