ごじゅうななわ ページ10
Aside
『…!美味しい……』
嫌々マスクを外し、飲んだその飲み物はとても美味しいもので私は思わず声に出す。
そんな私を見てジェイド・リーチは満足そうに「それはよかったです」と言って笑った。
ジェイド「それでは、なにかご飯の方は頼まれますか?」
ラギー「食べてくっス!」
『えっ』
ジェイド「ふふ、かしこまりました。こちらがメニュー表になります」
私は長居する必要もないと思い、飲み物を飲んだら帰ろうかと思っていたが、ジェイド・リーチの問にラギーさんが
しかし私は帰りたいと思い、否定の言葉を言おうと声を出す。
『あ…いや、私は…』
ジェイド「食べていきますよね??」
『あ………いy』
ジェイド「はい?????」
『………食べていきます』
…しかしこの人は絶対私に『NO』と言わせない天才なのかもしれない。
強すぎるのだ、圧が。
『(………コッッッワ)』
思わず見えない顔が強張る。
ラギー「まあまあまあ!いいじゃないっスか!ここの料理は美味いっスよ〜〜」
ジェイド「…ふふ、お褒めいただき光栄ですね。……僕的にはこちらの料理がおすすめですよ」
そう言ってジェイド・リーチが指差した料理は"きのこパスタ""きのこソテー""きのこの野菜炒め"……etc.
『……全部きのこですね』
ジェイド「きのこは美味しいですから」
ニコリ、そう微笑んでジェイド・リーチは言う。
私もきのこが好きなので気持ちはとてもわかるが、彼のきのこに対しての愛は強すぎるのではないかと思う。
……フロイド・リーチが厨房だったら顔をしかめながら作るのだろう。
実際に会って話したことはないが、フロイド・リーチが文句を言いながらきのこ料理を食べる姿が容易に想像つき、思わず笑いが漏れそうになる。
『(…顔が強張ったり笑いが漏れそうになったり私の表情筋は大忙しだな……)』
『……それじゃあ私はこのきのこソテーで』
ラギー「オレはこのグラタンをいただくっス!」
ジェイド「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
.
゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ *☆*゚*☆*゚*☆*
私の勝手な想像ですけどモストロ・ラウンジにはきのこ料理たくさんありそうですよね (え)
どうでもいいけど私の好きなきのこはエリンギです(???)
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ぬん(プロフ) - 素敵な作品でした! (2023年4月7日 19時) (レス) id: 855665461e (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ雪だるまを食べる - 1日中読めてしまうほど、とても素敵な作品でした!!! (2023年3月30日 23時) (レス) @page14 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
竹原紫祐 - 思いも寄らない展開で、一気読みしてしまいました!素敵ですね! (2021年12月28日 18時) (レス) @page1 id: 065c29639b (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(プロフ) - 麗さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正致しました! (2021年6月6日 15時) (レス) id: ac844892e6 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 29ページ 本夢 これ誤字ではないでしょうか? (2021年6月6日 12時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜鈴 | 作成日時:2020年7月30日 20時