検索窓
今日:1 hit、昨日:197 hit、合計:2,740,204 hit

ごじゅうにわ ページ5

Aside



_______昼休みも一応(?)無事に終わり、午後の授業も真面目に受けて今は放課後となった。



周りの生徒は「今日は部活無い!ラッキー♪」など聞こえてくる。



私からしたら最悪な放課後だが。



…否、(ジェイド・リーチ)は"放課後、時間があれば来てほしい"と言っていた。


ということは今から用事を作ればいいのではないか、私はそう思い、特にいく宛もなく教室を出た。



『……えっ?』



すればそこには




?「あーやっと出てきた」




『……!?』





ラギーさんがいた。


思わず頭の上にはてなが浮かぶ。
私は彼と放課後会う約束なんてしていただろうか。


……いや、今は"約束"があったほうが都合がいい。


『……ラギー、さん?』



ラギー「…今日の放課後、モストロ・ラウンジに来いってジェイドくんに言われてたっスよね?」


『!』




彼は"オレはハイエナっスよ?シシシッ"と笑う。




………あの時、ジェイド・リーチは私に耳元で言っていたセリフはどうやらハイエナの彼には聞こえていたらしい。




私はそうでしたね、と苦笑して(フードで顔は見えないが)、



『…それで?なぜ、ラギーさんがここにいるんです?』


と彼に問うた。
もしかして私を助けに来てくれたのではないか、そんな淡い期待を込めて。



しかし彼は私が予想していた言葉とは違う言葉を発した。




ラギー「いや、オレも今日暇だったんで一緒にモストロ・ラウンジに行こうかと思って」



『…………え"』








ラギーさんはそう言って私の腕を引っ張った。
……この人は人の腕を引っ張るのが癖なのか?そう今お門違いなことを思うくらいには頭がテンパっていた。


ラギーさんの顔を見れば「♪」と気分がよさそうで、ああ、私は本当にこのままモストロ・ラウンジに連れて行かれるのかと改めて思った。




………私に拒否権はないようで。









『(…というかレオナさんのお世話は大丈夫なんです?)』




.

ごじゅうさんわ→←ごじゅういちわ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3388 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5255人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぬん(プロフ) - 素敵な作品でした! (2023年4月7日 19時) (レス) id: 855665461e (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ雪だるまを食べる - 1日中読めてしまうほど、とても素敵な作品でした!!! (2023年3月30日 23時) (レス) @page14 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
竹原紫祐 - 思いも寄らない展開で、一気読みしてしまいました!素敵ですね! (2021年12月28日 18時) (レス) @page1 id: 065c29639b (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(プロフ) - 麗さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正致しました! (2021年6月6日 15時) (レス) id: ac844892e6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 29ページ 本夢 これ誤字ではないでしょうか? (2021年6月6日 12時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜鈴 | 作成日時:2020年7月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。