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さんじゅうさんわ ページ35

Aside



『……ふう』


私は教室に戻り次の授業の準備をしていた。
そのとき、ジャック・ハウルが私の近くを通った。



ジャック「…!」

ジャック「おい」


ふと、ジャック・ハウルに声をかけられた。


…しかし、割とずっと思っていたことがあった。


『……あのさ、ハウルくん、私を呼ぶ時のレパートリー、"おい"しかないの?』


私は彼から声をかけられるとき、必ず"おい"と言われることだ。


私には立派な"A"という名前があるというのに。



ジャック「…そ、それはすまねぇ…」

わかりやすく、耳を下げ申し訳なさそうに彼は謝る


あまりに素直に謝るもんだから少し面白くなってしまって『ふふ、大丈夫だよ』と返事をした。



『ところで用事はなに?』


ジャック「あ、いやお前、昼休みレオナ先輩とラギー先輩と一緒にいたのか?」


『(……おっと?)』



なぜそんなことがわかったのか、こんな質問は彼にとって愚問である。

前にも言ったとおり彼は"狼"なのだから。


…つまりその持ち前の鼻の良さで私からレオナさんとラギーさんの匂いを感じ取ったのだろう。



もう彼には誤魔化せないだろうし私は素直に答える


『うん、お昼一緒に食べたの』


私がそう答えるとジャック・ハウルはわかりやすく目を大きく見開いた



『(……そっちが聞いてきたんじゃん…)』


そんなことを思うが口には出さず、心の中にとどめておく。



『なんで?そんなに驚くこと?』


ジャック「いや………な、なにもされなかったか?」


『……』


なにもされなかった、といえば嘘になるのか
いやあれはなにかされたわけではないのか

私は彼の質問の返答に困り手を顎にあててうーんと唸った。


ジャック「微妙な反応だな」


『うーん……されたと言えばされたし、されなかったといえばされなかった』


ジャック「はあ?」



私の返答を聞くや否や彼は眉間にシワを寄せた。









.

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キリン(プロフ) - まだ4話しか見てないんですけど、ユウ私と結婚しないか? (8月25日 21時) (レス) @page6 id: 261e0dc8c8 (このIDを非表示/違反報告)
るりん(プロフ) - 今までツイステの小説めっちゃ探して見まくってたんですけど、この小説が一番面白いです!更新待ってまーす❣ (2022年1月29日 17時) (レス) @page50 id: a9846e2ced (このIDを非表示/違反報告)
るる - 楽しく読ませてもらってます!バイト頑張ってくださいね…!(世間知らず) (2021年6月29日 21時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 態々説明ありがとうございます。私の知識不足ですね、すみません。お恥ずかしい限りです、、 (2021年6月25日 17時) (レス) id: ac3a1d0896 (このIDを非表示/違反報告)
監督生 - めちゃ好きです、何回も見てしまって、すごい何てゆうか、見てるだけで次見ようてっなります1章も2章もお疲れ様です (2021年6月6日 16時) (レス) id: c9903e0c6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜鈴 | 作成日時:2020年7月22日 18時

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