その大好きは、結構です！

宏くんショック ページ21

裕太side




Aちゃんの、ミツを見る目が悲しそうで。






ミツのAちゃんを見る目も悲しそうで。






それがミツの下した決断なら、口出しは

しないでおこうと思ってた。







でも、こんな優しい二人がこんな悲しい

思いをするのは間違いだと思う。








裕「ミツ…鼻から聞いたんだろ？」






ピクッとミツの顔が動き、コクッと頷く。





今にも溢れ出そうな感情を必死に

堪えてるって感じ。






だいたい予想は付いている。







いつもはチャラくて、遊んでるけど

誰よりも周りを見てて責任感の塊。






それがミツだから。






Aちゃんを苦しめたのが自分の責任







そう責めてるんだろ？







だからあまりAちゃんに近づかないように

してるんだろ？






裕「なにしてんの、ミツ？オレが望んだのは
そんなミツの行動じゃないよ？」






宏「………オレがアイツの近くにいる資格
なんてねぇだろ？お前がアイツを
幸せにしてやってくれ、頼む」






違うよ、違うよミツ…。






裕「ミツ、Aちゃんは…」






お前がいないとダメだろ？






そう言いたかった。







宏「オレいらねーじゃん(笑)
Aにはオレが必要だって思い込んで
ずっと守ろうとしてきたけどなぁ…
もう、お前の前で笑ってんじゃん。
優と香と友だちじゃん。
オレが守んなくていいじゃん…」







プツンッ






なんかキレる音がした。

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